水辺遍路

訪れた全国1万1,700の池やダムを独自の視点で紹介

別所沼(埼玉県さいたま)

【べっしょぬま / 別所沼公園】

2024年12月撮影

落羽松が取り囲む、芸術家に愛された沼

さいたま新都心のほぼ中心部、浦和駅から1.5kmという都市的立地にある老舗的な公園池で釣りも公認。(ルアー釣りは禁止)
昭和初期の別所沼は公園化されておらず、葦の茂る静かな水辺で、池畔に居を構える芸術家たちもいた。
現在は池を取り囲むラクウショウが印象的な公園池となっている。

立原道造とヒアシンスハウス

別所沼はかつて葦が生い茂るひっそりとした沼沢地だったが、立原道造らが芸術家コロニーをつくる構想を立てていた。立原は夭折したが設計図をもとに池畔公園の一角にヒアシンスハウスが建てられた。

僕は、窓がひとつ欲しい。
そしてその窓は大きな湖水に向いてひらいてゐる。湖水のほとりにはポプラがある。お腹の赤い白いボオトには少年少女がのつてゐる。湖の水の色は、頭の上の空の色よりすこし青の強い色だ、そして雲は白いやはらかな鞠のやうな雲がながれてゐる、その雲ははつきりした輪廓がいくらか空の青に溶けこんでゐる。
  (中略)
僕は室内にゐて、栗の木でつくつた凭れの高い椅子に座つてうつらうつらと睡つてゐる。タぐれが来るまで、夜が来るまで、一日、なにもしないで。
(立原道造草稿「鉛筆・ネクタイ・窓」)



 

別所沼の景観




 

釣りなどのルール

岸は丸太風の護岸。水面が近く釣りはしやすい。地元は15尺程度のドボンで、ふな、鯉を狙う人が多いようだ。



 

動植物

群立するラクウショウが圧巻。50年に一度、花をつけるというリュウゼツランも。



 

別所沼の構成要素

別所沼弁財天

島になっており橋が渡されている。

池岸

PC擬木の護岸材。柵を使わないのが秀逸。




変わった建築のトイレ

池畔の喫茶店

浦和うなこちゃん



 

2014年の別所沼









 

駐車場・案内板




 

マップ