水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

吉沢の池(神奈川県平塚)

【よしざわのいけ / 中吉沢溜池 / 吉沢池】

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吉沢の池。Googleマップでは「吉沢池」と記載されている(2022年4月撮影)

住宅地の奥にひっそりたたずむコクのある池

戦前に食糧増産のため農業用水確保のために築造された溜め池で、池畔の遊歩道は鷹取山のハイキングコースの一部になっている。正式名称は現地の看板によると「中吉沢溜池」となっているが、一般的には「吉沢の池」の名で通っている。2022年のGoogleマップでは「吉沢池」と記載。
小さな池ながら、シャローでは流れ込みのせせらぎが光り、アシやオーバーハングなど、箱庭的に野池の要素が詰まっている。
アクセス路は難解かつ狭隘で曲折。池の300mほど手前には「中吉沢溜池まで自動車で入ることは危険です」の看板がある。
駐車スペースもほとんどないことや、宅地が池近くまであることから、近隣住民の反感を買わぬようクルマでの進入は控えた方がよさそうだ。
ここで一度釣りをしたことがある。タナゴ釣り仕掛で、かわいらしい日本産淡水魚が釣れたが、ブラックバスの姿はまだ見たことがない。
2018年の冬には全面結氷が見られた。
2020年の冬には吉沢の池の水源を見てみたくなり、インレットに流れ込む沢をたどり、霧降りの滝を経て鷹取山を上へと歩を進めた。

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2020年1月の吉沢の池
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吉沢の池の水源を求めて

インレット側から見た吉沢の池

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変化に富んだ沢伝いの山道

沢を右へ左へと木造の橋で渡る。
水音が心地よく、変化があって楽しい。山道のところどころに古い石碑。

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霧降の滝

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右上に霧降の滝が見えた
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滝横の階段をのぼって滝の上に出る
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滝から上に進んだところにあった分岐。沢は鷹取山方面へ


水源を求めさらに上へ

途中、2ヶ所で沢は分岐していた。

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魚らしきものは見あたらなかったが、昔はニジマスも釣れたという話もコメント欄にいただいた


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また沢をまたぐ橋


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森を抜けると、沢の横に湿原状の池が。立入規制ロープが張られていた
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やがて涸れ沢に

沢の水音が聞こえなくなった。それでも涸れ沢となってゆるやかな斜面をのぼりつづける。

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沢をまたぐ最後の橋。わずかに水が流れている


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三方を急傾斜の分水嶺で囲まれた扇状地。沢はここで完全に消えた。どうやらここが源流のようだ。
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尾根に這い上がったあとは、左右の切り落としに注意しながらヤセ尾根を進む


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案内板もなくなり、いくつかの分岐を迷ううちに竹林になり人里に出た


2018年冬、結氷した吉沢の池

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2018年冬。全面凍結した吉沢の池。


満水と減水(2014年と2016年)

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満水状態の吉沢の池(2016年9月)


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大減水状態の吉沢の池(2014年8月末)


歴代オートバイと吉沢の池

新しいオートバイが納車されると、まず吉沢の池に詣でる。

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歴代バイクと吉沢の池
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アプローチ路と流出水路

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吉沢の池から流出する水路


案内板

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案内板など
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吉沢の池の動画


Googleマップ

マークした場所に転回スペース(私有地につき駐車禁止)