(海老名ジャンクション付近。写真中央あたりが釣り人に人気の海老名運動公園下フィールド 2013年11月撮影)
相模川の流域は南関東の工場集積地であり一大物流拠点でもある。昼夜問わずトラックの行き交う幹線道とそれを避ける裏道が、水源地である相模湖から河口部に至るまで尽きることがない。また、首都圏のベッドタウンとして宅地も多い。
相模川は水源の相模湖、津久井湖から、中津川などの支流も含めて川全体が巨大な釣りエリアといっても過言ではない。駐車場、トイレ、釣り台を擁した釣り場の数だけでも相当数にのぼり、これらを漁協が管理し放流も行われている。
上流から下流まで道路事情もよく、2013年春には相模川に寄り添うように走る圏央道が部分開通した。これによってさらに各釣り場へのアクセスは向上している。
これだけの良好な釣り場の宝庫ではあるが、川全体において入漁料が必要である。
流域のコンビニでも日釣り券を取り扱っているので、現場に入る前に早めに購入しておいた方がいいだろう。へらぶなやブラックバスなどの雑魚の場合、事前購入は600円。現場徴収は1100円。(2013年現在)
<掲載している相模川水系の釣り場 >
- 岡田へら釣り場(厚木)
- 大神へら釣り場(寒川)
- 酒井スポーツ広場下(厚木)
- 戸沢橋下(海老名)
- 新幹線下(平塚)
- 神川橋のホソ(平塚)
- 神川橋下流(平塚)
- 一ノ宮ジャリ穴(寒川)
- 海老名運動公園裏(海老名)
- 座伽依へら池(厚木)
- 新戸下(厚木)
- 磯部の堰(三段の滝)(相模原)
- 千代田下(六ッ倉へら釣り場)(愛川)
- 上大島へら釣り場(大島ファミリー釣り場)(相模原)
- 弁天ジャリ穴(弁天へら釣り場)(相模原)
- 田名ジャリ穴(葉山へら釣り場)(相模原)
- 八管へら釣り場(愛川)
- 道満ファミリー釣り場(厚木)
- 海老名運動公園下・三つ池(海老名)
中流部以北の景観は独特で、左岸側は万里の長城のような長大な段壁がつづき、天然の堤防となっている。上の宅地と下の河川敷をつなぐのはつづら折りの急坂である。
下流部では河川敷内への車両の進入禁止箇所も増えている。そのあおりを食って、人の足が遠のき、荒れて消失していった釣り場も少なくない。
交通量が多く宅地が多いのでクルマでの移動はストレスを伴うが、公共交通網は発達しており、相模川により沿うように走るJR相模線や宅地を縫うバス網を駆使して釣り歩きをすれば、これほど魅力的なフィールドはない。車両進入禁止の増加も、違った見方をすれば、プレッシャーの少ない好ポイントがそこかしこにあるということである。