水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

花泉の野池群(岩手県一関)


●悪法師の野池群1・2
地図で見ると野池がたくさんあったので、ふらりと立ち寄ってみた。
名前も実績も分からない池だが、涼やかで気持ちのいい池である。隣接する大きな二つの池ではヘラ師が入釣していた。いずれも長竿。



釣り台の設置の仕方がかっこいい。


●亥年前の野池
雰囲気のいい小池があったので、クルマを停めて煙草を吸っていると、地元のおばさんが「とれたか?」と言う。東北弁がよく分からず、何度も聞きかえしながら話をきいてみると、大きな鮒が住んでいるというではないか。
釣り人もいなかったが、さっそく竿を出す。確かにもじりがある。かなり大きい。
ものすごく小さなアタリながら、きれいな尺上(しゃっかみ)の野べらが釣れた。ものすごく小さなサイズのへらぶなも釣れるから自然繁殖しているのだろう。あまりにかわいくて、たもあみの中でしばしの飼育。

それにしても、ものすごいジャミの数である。ウキがジャミの猛攻を受けて動きつづける。エサではなく、ウキや穂先を直接攻撃してくるのである。外来魚に侵されていない昔ながらの日本の池の豊かさを感じた。