水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

猫ヶ洞池(愛知県名古屋)

ねこがほらいけ。東山総合公園。


ついに捉えた「ダム穴」!

池の半分は釣りも禁じられている原生林の様相のハイキング路。半分は大規模霊園を控え完全整備された公園と親水護岸のある釣り場。
こんな二面性が魅力の猫ヶ洞池だが、最大の目玉といえば「ダム穴」だろう。都市公園の池でダム穴が見られるのは全国でも類例がない。
雨の多い時期を選んで再訪してみたところ、かろうじてダム穴らしい光景を目にすることができた。

実際にはダムホールの周囲にフェンスが張られ、よく見ると穴の奥へとつづくハシゴまである。

吸い込まれたら奈落の底・・という寒気を催す妄想には今ひとつ届かない感じだが、それでも都会のマンションを背景にぽっかり口を開ける巨大な穴の異様さは、やはり一見の価値はある。


整備された公園と、原生林の二面性。


遊歩道もまるで山道。でもすぐ横はマンションだったりする。

歴史ある池ながら釣りも公認。

江戸時代の尾張徳川家に由来する歴史ある池であり、現在は市が公認する「釣り池」でもある。名称については「金子」がつづまって「猫」になったという説もある。
広大な公園墓地の中に位置しており、駐車場は充実しているが、地元のへらぶな釣り師はポイント近くの道路にびっしりと路駐する。もともと墓地参拝者が停められるように広めに作られている道路ではあるが、2015年には許可車以外の駐車はしないようにと看板があったので、やはり駐車場に停めるのが無難だろう。
一部、釣り禁止区域が設定されているほか、ルアー釣り、ボート釣りは禁止。


釣りエリアは親水護岸で足場もよい。


「かいぼり」と呼ばれる水抜き。

2012年12月に大規模なかいぼり(池干し、水抜き)が行われ、確認された魚種は、オオクチバス、カムルチー、タイリクバラタナゴ、コイ、カダヤシ、ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)、アメリカザリガニ。ただしバス、ギルともに小型ばかりで数も少なく、大型は一尾も確認されなかった。外来魚駆除はかなり進んでいると思われる。


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地図上にマークしたところが地元釣り師の路駐場所。

他の写真

2013年3月撮影