水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

水久保池(静岡県富士宮)

みずくぼいけ。水久保貯水池。
f:id:cippillo:20131020002126j:plain

江戸期に築造された溜め池だが、大正・昭和期には漏水で水がなくなり、草競馬場や畑になっていたことも。平成の改修で親水公園のような豊かな水辺となり今に至っている。
マイナーな池ながら、地元の人たちによる釣り桟橋が数台設置されており、高台の林に囲まれた池の雰囲気は秀逸。へらぶな、ブラックバスが釣りの対象魚。
池を一周できる道路があり、車両も通行できる。
池の北側に駐車場と展望デッキあり。トイレなし。


桜(2014年4月)
f:id:cippillo:20140407083955j:plain
f:id:cippillo:20140407083954j:plain


全景(2013年10月)
f:id:cippillo:20131019125243j:plain


<釣り>
釣り桟橋と固定釣り台が数基。やや朽ちぎみであるが使用は可能。
自前の釣り台で駐車場近くに西側に釣り師はいた。2012年には堰堤寄りの南岸に釣り台を置く常連もいた。2011年には沖めの水面に二ヶ所ほど黒々とへら玉(へらぶなの群れ)が見られた。
へらぶなは三度挑戦したが、まだ一度も顔は拝めていない。ここのへらぶなは、あまり岸に寄ってこないようなので長竿の方がいいだろう。
ブラックバスは駆除目的でエサ釣りしている人や、ルアーマンも見かける。

f:id:cippillo:20131019125239j:plain
f:id:cippillo:20131019125242j:plain


<歴史>
江戸安政期。慢性的な水不足に悩んでいた青木村が、安政の大地震の地殻変動により決定的となった水不足に対処するために立ち上がり、ため池を築造した。その後も関東大震災をはじめ、何度も漏水に悩まされている。すっかり水がなくなり、草競馬場や畑になっていたころもあった。
平成の大改修によってポリエチレンシートを池底面に敷きつめる工法によって、水豊かな池として現在に至っている。

f:id:cippillo:20131019125245j:plainf:id:cippillo:20131019125246j:plain


<観光>
富士宮市が近い。富士宮ヤキソバといえばB級グルメの火付け役。


<アクセス>
マークした場所が駐車場


<写真>
桜満開(2014年4月6日)
f:id:cippillo:20140407083956j:plainf:id:cippillo:20140407083957j:plainf:id:cippillo:20140407083958j:plain


堰堤側の見晴らし台から(2013年10月撮影)
f:id:cippillo:20131019125240j:plain


2011年12月釣行


へら玉(2011年)