水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

秋田県

滝の沢溜池(秋田県秋田)

堤高20.3mのアースダム。ハイダムスペックなのにアプローチ路が難解なのは秋田市の溜め池群のもはや個性。 アプローチ路はダート。 アプローチ路。このみごとな谷戸地形の奥に池が。 マークした場所はアプローチ路入口。北東に見えるのが滝の沢溜池。

萩形ダム(秋田県上小阿仁)

はぎなりだむ。 阿仁はかつてマタギの集落だった。 ダム湖の上下流の小阿仁川の渓ではイワナ、ヤマメが多数生息。渓流ではめずらしく鯉もいるとか。清らかな冷水で身が締まり、早瀬で鍛えられた肉は食ったらさぞかし美味そうだ。 萩形ダムは国(建設省)が建…

相野々ダム(秋田県横手)

菅首相の故郷にあったかつて日本一のアースダム。メルヘンちっくな取水塔の下に隠された不穏な・・。

潟尻湖(秋田県美郷)

正式名称は、潟尻第二ため池。 北2kmに潟尻第一ため池こと、潟尻第1ダムというハイダムが堰く池がある。 ふつうなられっきとしたダム湖である第一の方に「潟尻湖」の愛称を与えそうなところであるが、潟尻ではダムスペックに満たない第二の方にその名が与え…

潟尻第1ダム(秋田県仙北)

2014年の初訪問時は水がない状態が常態化しているようだったので、貯水目的ではなく防災ダムかと思ったが、2020年の再訪ではなみなみと水を湛えた状態に会うことができた。 堤高は31mもあり、これだけ深い池だけに貯水量も上流側にある潟尻第2溜池とはケタ…

加田喜沼湿原の池塘(秋田県由利本荘)

かたきぬましつげん。 田んぼに囲まれて、なぜかピートな湿原 氷河期からの泥炭層が浮き島のように水漬けで保存された湿原・・そんな、高山か極北の地にありそうな池塘を浮かべた光景が、標高にしてわずか30mの人里にたたずんでいる。 湿原を取り囲んでいる…

大内ダム(秋田県秋田)

洪水調節機能もあわせもつ県営の生活貯水池。 クレスト(非常用洪水吐)はゲートレス仕様の重力式コンクリートダムは現代の小規模ダムの主流となっている。 とはいっても、このゲートレスダム・・竣工時の最終テストである試験湛水において、実際にダムの能…

太平湖(秋田県北秋田)

【たいへいこ / 森吉ダム / 森吉山県立自然公園】 最大水深は60m近く、周囲長30kmにおよぶ人造湖。ダム名にもなっている森吉山から八幡平にかけての広大な原生林の奥深く、13もの沢から流れ込む水を集め、地図で見るとヤマタノオロチのように複雑に入り組ん…

岩見ダム(秋田県秋田)

【いわみだむ / 河北湖】 三内川を堰く県営の多目的ダム。堰体下流側に岩見ダム公園あり。 ダム上下流の三内川はヤマメなど良型が生息し渓相もよい。 堰体クレスト部に二門、赤い鋼製ラジアルゲートが妙になまめかしい。ダム下から見ると、いい艶っぽい表情…

森吉山ダム(秋田県北秋田)

【もりよしざんだむ / 森吉四季美湖】 ボート可能な釣り場として湖面開放 国土交通省が管理する新しい多目的ダム。型式はロックフィルダム。 トラウト類の釣りで有名な太平湖の下流に位置することもあり、完成時からイワナ、サクラマスの放流を積極的に行っ…

協和ダム(秋田県大仙)

大物釣り場として通年、湖面開放 淀川ダムからダム名が変更になった珍しい来歴をもつダム。 先日紹介した同県の旭川ダムも北海道をイメージさせる名であったが、こちらももともとは淀川ダム。うん、確かに大阪イメージ。 県営の多目的ダムであるが、堰体右岸…

赤平池(秋田県秋田)

両翼を大きく左右に広げたような二股の池。 流れ込みは湿原から草原の様相で、堰体から岸伝いに複数の浮き島のようなものも見え、興味深い池である。大きな魚が水面を割る音が響く。魚の気配も濃い。 ただし、秋田の野池の共通点というか、ここもアプローチ…

旭川ダム(秋田県秋田)

【あさひかわだむ / 旭川治水ダム / 仁別湖】380mの堤長に対してダム湖は幅50mほどしかないので、右岸側からの眺めはこんな感じ秋田市の郷土の山である太平山(たいへんざん・標高1,170m)を水源とし、秋田市街地を貫いて秋田運河に至る旭川。 その名を冠し…

秋田市植物園の池(秋田県秋田)

秋田市の郷土の山である太平山(たいへんざん・標高1,170m)。その山麓にある市営植物園内に、複数の池がある。 雑木林を背に、木杭、あるいは木製風の土留め板によって護岸されており、天然の池を思わせる居ずまい。鯉が泳ぎ、水の中をのぞくとキンギョモが…

しず岱の清水の池(仮称)(秋田県湯沢)

菅新首相の出身地、秋田県湯沢市の市街地郊外に、丘陵状の湯沢市民の森があり、その園内で錦鯉が泳ぐ池。 この池の水源は湧水ではあるが、「しず岱の清水(しずたいのしみず)」という杉の根元から湧き出ている湧水を水路で引き込んでおり、人工池である。 …

田代沼(秋田県湯沢)

菅新首相の出身地、秋田県湯沢市の池の第二弾。 秋田、宮城、岩手の三県境を引き絞るように集めた栗駒山。その秋田県側のなだらかで闊達な山腹に穿たれた山池。 田代沼水生植物群落保護林として林野庁の管理下にあり、腐植酸性沼沢での激レアキャラであるオ…

沼沢沼(秋田県湯沢)

本日発足。菅新首相の出身地・湯沢に 今日、日本最長政権を継いだ菅新首相が発足した。 菅氏が秋田県初の首相になったことで地元、湯沢は大いに沸いたことだろう。 湯沢の池といえば、『釣りキチ三平』で「カルデラの青鮒」のモデルとなった貝池や、白猫伝説…

河原沼(秋田県湯沢)

右下にあるのが河原沼。上方は沼沢沼。秋田県湯沢を流れる皆瀬川の上流部にある秘境池で、沼沢沼の400mほど下流側にある。bunbun.hatenablog.com

琵琶沼(秋田県横手)

サプライズ返し? 妻との数少ない、というより唯一かもしれない共通の趣味、地酒。二人で一升は呑む。 蛭藻沼や牛沼など秋田県横手の素晴らしい野池たちの池参りをしたあと、妻へのサプライズのつもりで訪れたのがここ横手市浅舞。 妻との間では長らくお気に…

南外ダム(秋田県大仙)

なんがいだむ。農業用ダムにはめずらしい?? 池の真ん中に鎮座するオリフィス塔。バサーの姿も見える 構造的に「完抜き」ができない? ダムスペックを満たすアースダム。 貯水池は常時水位が低く抑えられているだけでなく、貯水池の真ん中にぽつんと鎮座す…

大平寺庭の池(仮称)(秋田県秋田)

秋田市の野池群は滋味豊かな溜め池が多いのに、アプローチ路が地図に出ていないことは日常茶飯事、ダムスペックの立派な池でもダートだったり、アプローチ路入口に民家があったりして、なかなか、とっつきにくく苦戦させられている。 この池は放棄されている…

藤倉ダム(秋田県潟上)

国の「近代化遺産」指定の第一号となった水源ダム 秋田市民の生活を支える水がめとして明治時代から70年間に渡って活躍した水道水源池。 平成5年に重要文化財指定を受け、遊歩道などが整備されている。 古い堰体は間口の広い洪水吐をセンターに配し、その上…

龍毛堤(秋田県潟上)

メルヘンチックな取水塔道の駅が隣接する周囲1.5kmクラスの大きな溜め池。 市街地、高速道インター、幹線国道も近く、立地がいいだけに有名なバスポンドになってもよさそうであるが、東北きってのバスレイクである八郎潟がわずか2.5km西にあり、ちょっと分が…

高野堤(秋田県潟上)

八郎潟衛星野池群のひとつ。 まったりとした谷戸地形は、水田と溜め池の名コンビを生む。そんな一枚を空撮で得ることができた。 この池は、昭和豊川油田が近い。明治時代には秋田でも有数の石油産出を誇ったという。 前夜の落雷で倒れた大木がアクセス路を塞…

袖ノ沢堤(秋田県五城目)

馬場目川の支流を堰くハイダムスペックを満たす農業用アースダム。 堰体は直線的に一ヶ所で折れ曲がっている。貯水池の方も、くの字に折れ曲がり、何かと曲がった池。 袖ノ沢堤ダム、袖ノ沢ダムといった呼び方も。 アプローチ路はダート。 マークした場所が…

イワカガミ湿原の池(秋田県東成瀬)

標高1,200mに位置する須川湖に横付けするように並列した湿原。 常時湛水している池が三つ四つ見られるが、案内板には特に池名は記されていなかった。遊歩道あり。 トイレやキャンプ場のある駐車場は須川湖にあるが、そこから600mほど東側にイワカガミ湿原専…

シラタマノキ湿原の池(秋田県東成瀬)

標高1,200mに位置する須川湖のインレット側、道路をはさんで500mほどのところにある湿原。湿原の下流側は池になっているが名は分からなかった。 ウカミカマゴケ由来の鉄分を多く含んだ泥炭層で、かつては鉄の原料として採掘も行われたというから驚きの含有…

鞍掛沼(秋田県潟上)

【鞍掛沼公園】 水辺公園と一体化した道の駅。公園には鞍掛沼公園と、池名が冠せられている。 スポーツ施設、レストラン、展望タワー、グランドゴルフ場に日帰り温泉などが池畔にちりばめられ、バーベキューもできるというから贅沢この上ない。 主要構成要素…

堀田沢ダム(秋田県秋田)

秋田市北部のダム銀座。わずか2kmの範囲にダム規格の農業用ため池が四つも集結していて壮観。 四ダムの中ではいちばんアクセスがマシなのが、この堀田沢ダム。舗装された1.5車線道で、堰体への脇道を無視して上っていくと右岸上の駐車スペースがある。ここか…

猿田沢ダム(秋田県秋田)

秋田市北部のダム銀座。わずか2kmの範囲にダム規格の農業用ため池が四つも集結していて壮観。 四ダムの中でいちばん南にあるのが猿田沢ダム。黒々とした水に赤い取水塔がチャームポイント。アプローチ路はGoogle マップには出ていないものの、写真からは堰体…