水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

山梨県

河口湖 吐き出し(山梨県河口湖)

山梨屈指のレジャーレイクである河口湖については、湖畔にある道の駅を中心にすでに紹介したが、ここはあえて吐き出し部だけを採り上げたい。 というのも、河口湖には、もともとは吐き出し(流出河川)がなかったのである。 ふつうの湖沼というものは、山か…

竜神池(山梨県河口湖)

人造の公園池であろうか。有料であり、かつ時期限定でしか会えないという、ちょっと敷居の高い池である。 春の富士芝桜まつり(4/15(土)〜600円)の時期は、芝桜で湖畔が鮮やかに彩られる姿がメディアなどによく登場していたが、もうひとつ正月前後の一時…

隆くんの池(山梨県忍野)

天然湧水池を庭園化した浅池から道なりに60mほど東に行くと、右側にぽっかりと口を開けた周囲長250mほどの池がある。 道から垂直に切り落ちた岸には蛇籠が積まれている。対岸もやはり垂直の崖。水ぎわには黒い溶岩系の石がごろごろしている。湧水の天然池の…

河口湖 道の駅かつやま(山梨県河口湖)

道の駅の前の浜(2020年5月撮影) ブラックバス釣りが公認された世界遺産。 世界遺産の構成要素として登録された水辺でありながら、特定外来生物のブラックバス釣りが公認されている治外法権特区のような水辺。ほか、へらぶなや冬期はワカサギ釣りもさかん。…

浅池(山梨県忍野)

忍野八海に属してはいないが、近隣にある天然湧水池のひとつ。 食事施設の敷地内にあり、店の屋号をとって「車や湧水庭園」と銘打たれている。よく手入れされている。 食事施設の駐車場あり。 bunbun.hatenablog.com

能蔵池(山梨県南アルプス)

のうぞういけ。能蔵池。拙著『日本全国 池さんぽ』より 椀貸伝説ここにも。 椹池→大笹池→能蔵池と逃げる赤牛 池の多くは島が占める 島の奥にある弁財天は縁かつぎの石も 溜め池としての顔 堰体わきに赤い鳥居が並ぶ稲荷大明神 アクセス、駐車場とGoogleマッ…

鷹ノ田の池(山梨県韮崎)

赤牛伝説をまとった妖しい空気が山にに閉じ込められている。こんな山池に会えたときはゾクゾクする。 レッドブル伝説スピンオフの池 鷹ノ田(たかんた)には、かつては小さな集落や桑畑があったという。 ここには拙著『日本全国 池さんぽ』でも紹介した椹池…

鷹ノ田の池下(仮称)(山梨県韮崎)

400mほど離れた鷹ノ田の池よりも標高的には低い位置に水をたたえるが、両池に通水関係はなさそうで、流入する沢筋も、流れ出し先の谷筋も異なる。(図絵参照) 林道からは池への分岐があるが通行止めだった。林道からは見おろす感じで俯瞰できる。 奥にもう…

池ノ平溜池(山梨県韮崎)

山中深くに独立してたたずむ池で、古くから「池ノ平」(読みは「イケンテーラ」」と呼ばれていたようで、その立地から天然湖沼の山池と思っていた。 しかし韮崎市のため池ハザードマップでは「池ノ平溜池」として記載されてもいて謎の多い池として注目してい…

八雲池(山梨県富士川)

【やくもいけ。八雲池公園】流れ込みと八雲池八雲池という池名が公園名に冠せられている、標高920mの孤高な山上湖。もともとは「七面池」という名の農業用ため池だったが、公園化した際に改造・改名したのだろうか。 池の一角に益母草(やくもそう・メハジ…

北伊奈ヶ湖(山梨県南アルプス)

【きたいながこ。北伊奈ヶ湖水辺公園、エコパ伊奈ヶ湖】 釣りをお楽しみください、という池から、釣り禁止の池に。 溜め池の設備 親水護岸 流れ込み アプローチ 2013年7月の釣査 水抜きの記事(山梨日日新聞/2018年9月22日) 水抜いた湖で生き物観察南ア・北…

南伊奈ヶ湖(山梨県南アルプス)

みなみいながこ。夏場だというのに一羽のハクチョウが池のヌシのように堰体で周囲を睥睨していた。渡り鳥のハクチョウだが、越冬地ではなく、南伊奈ヶ湖に定住してしまったのか? 池には水面を割るニシキゴイ。奇跡的な一枚標高890m。山上湖ともいえる立地で…

菖蒲池(山梨県南アルプス)

南伊奈ヶ湖と呼ばれる溜め池の堰体直下にあるのが菖蒲池。 南伊奈ヶ湖の堰体上の遊歩道から階段で堰体を下っていくと、直下に錦鯉が群れる美しい湖面が見えてくる。 下りきると木道が草地のやさしい湖岸がのびる池へと誘ってくれる。 インレット側はアシにカ…

桜池(山梨県富士川)

山中にある池。取水用の斜樋があることから溜め池と思われる。ただ堰体構造は明確ではなく、洪水吐に接続する巨大なオリフィス枡をもち、まるで調節池のような横顔もある。 桜池の周囲は自然体験施設のビジターハウス、野営場、観察舎、駐車場、トイレなどの…

増穂登り窯の釣り堀(仮称)(山梨県富士川)

氷室神社は櫛形山トレッキングコースへの入口にあたる。すぐ近くにポンド型の釣り堀があったが、雑草が伸び放題で荒れていた。閉園したのだろうか。 氷室神社入口

石和健康ランドの池(山梨県石和)

昭和の薫りが残る健康ランド。学生時代から旅先ではよく使った。オートバイで行った新婚旅行も健康ランドだった。ほとんどは施設の老朽化とともに平成の終わりまでになくなってしまった。 そんな中、全国でもっとも成功し、今もなお絶大な人気を誇る石和健康…

信玄堤公園(山梨県甲斐)

水を治める努力の歴史が、ここ甲斐には各所に見てとることができる。 水と戦い水を受け入れてきた聖牛は、元祖グリーンインフラ。 戦国時代以来、甲斐の国が戦いつづけてきた最大の難敵は、他国や人ではなく、この国を貫流する釜無川だったともいえる。 この…

平久保池(山梨県北杜)

1.5車線の舗装林道を数キロ進んだ先にある標高1130mの池。上池と下池でなり、天然湖かと思ったが溜め池のようである。甲斐駒ヶ岳山麓には平久保池と同じように深い山間に農業用溜め池がいくつも見られる。 林道をずいぶんと上がってきたつもりだったので、最…

すずらん池(山梨県北杜)

八ヶ岳南麓の「もみの木湧水」を水源とした農業用の溜め池。 今でこそホテルや温泉を包摂するゴージャスな道の駅やコンビニも近い公園池になっているが、水上デッキ、遊歩道、あずまやが整備される2002年より前は、木々に囲まれた薄暗い水辺で、心霊スポット…

フィッシングエリアやま里(山梨県北杜)

八ヶ岳南麓の「もみの木湧水」を利用したポンド型のニジマス釣り堀。エサ釣りであるが、通常の買い上げ方式と違い、時間料金に釣った魚の代金も含まれている点がめずらしい。水源の湧水は、もともとは農業用として利用されてきた。 すぐかたわらを八ヶ岳高原…

大笹池(山梨県韮崎)

レッドブルが逃げ込んだ伝説の池。 この池の存在を知ったのは、椹池(さわらいけ)という標高1280mにある山腹の池を訪れたあとだった。1980年に干上がった湖底の岩に突き立てられた奈良時代の刀剣が見つかって大騒ぎになった池である。 伝説では悪さをして甘…

上来沢ダム(山梨県韮崎)

かみくりがさわだむ。上来沢調整池。玉石コンクリートの堰体は、近代土木遺産にも選定されている。 水力発電100%の電力契約者限定のレアなダムカード。 小武川にかかる小さな橋を起点とする林道は御座石鉱泉へと通じているので、ときどきタクシーやファミリ…

三沢新溜池(山梨県甲斐)

左側を通る道路は昇仙峡ライン。上は穂坂の集落。昇仙峡ライン近く、金ヶ岳連山の山腹にある池で、集落のはずれにあり市道がわきを通っているのでクルマで走りながらでも見ることができる。五角形の形をしており、三辺の法面にコンクリート補強が入っている…

沢村堤(山梨県甲斐)

金ヶ岳連山の山腹にある池。奥に控えるのは八ヶ岳か。昇仙峡ライン近く、金ヶ岳連山の山腹にある池で、西側には穂坂の集落が池岸近くまで軒をつらねている。 クルマでアプローチはできそうだったが、路地は狭く無理に池までハイエースで分け入っていけば住民…

新田溜池(山梨県甲斐)

出島で池にせり出した民家、奥に見えるのは金ヶ岳の連山。昇仙峡ラインに囲まれた山腹にぽつりぽつりと見られる溜め池のひとつ。 釣り禁止看板には死亡事故発生とあった。 帰路で見た富士山は真っ赤。夏の夕刻の、みごとな赤富士だった。

泉溜池(山梨県甲斐)

改修工事のおかげで池名が判明。全面的な改修で、従来の岸の喫水ラインを見ると堰体の嵩上げも行われたようだ。 晩秋には満水となった姿が見られるだろうか。

双葉水辺公園(山梨県甲斐)

釜無川の河川敷に造成された水辺公園。 園内には水遊びができるじゃぶじゃぶ池(※2018年7月現在、ポンプ故障により休止中)、バーベキュー場、駐車場がある。 特徴的なのは実物大(?)の恐竜の遊具。 案内図によると遊歩道を奥まで進んでいくと釜無川のワン…

竜地大溜池(山梨県甲斐)

竜地公園。 子どもの笑い声の横で、なんという凄み。 地図で見たとき、その迫力ある名前に気後れしそうになったが、いざ行ってみると新しい二車線道路沿いの公園が寄り添い、駐車場も完備。コンビニや住宅も立ち並び、当初のイメージがことごとく覆された。 …

頭佐沢ダム(山梨県北杜)

ずさざわだむ。発電設備の足もとから水がもうもうと湧き上がっていた。 何でもないような小さな池に見えて奥が深い。 まず頭佐沢(ずさざわ)という名がいい。この名だけでも行ってみたくなるが、ぐるり500メートル級の池がゴルフ場横の山あいにぽつり。発電…

玉宮ざぜん草公園の池(山梨県甲州)

玉宮ザゼン草群生地。 圧巻のザゼンソウ大群落。 今年の春のテーマは、ザゼンソウ。紫水の池(静岡県函南)、箱根湿生花園(神奈川県箱根)と不発つづきで4月を迎えてしまい、関東圏ではザゼンソウシーズンも終わり。 玉宮ざぜん草公園は来シーズンにむけて…