エリア特集
渡船と橋で渡る「裏」しまなみ海道の湖沼群。 瀬戸内海に浮かぶ七つの島を七つの橋で渡りつないでいく「安芸灘とびしま海道」は、今や世界的にサイクリストの憧れの地となった「しまなみ海道」の裏街道のような感じで、やはり本州側の呉市から一部、フェリー…
(人柱伝承の残るその名も恐ろしい舌喰池) 塩田平は、民話とため池の里。 全国ため池100選にも選ばれた「塩田平のため池群」をはじめ、上田は山に囲まれた盆地を潤す美しい野池の宝庫である。江戸時代には200から300もあったというため池だが、現在は140ほ…
霊峰・鳥海山の雪代が美しい清涼な水辺群。 鳥海山の北麓にあたる秋田県にかほ、由利本庄には多くのため池がある。(仁賀保の野池、由利本庄の野池) このエリアの湖沼がおもしろいのは名前である。秋田でよく見られる「堤」ももちろん多いが、このエリアで…
大都市の好環境な野池多数 名古屋は大都市でありながら、じつにゴージャスな水辺空間の宝庫。 肥沃な濃尾平野が古来から穀倉地帯だったため多くの溜め池が作られ、近代以降の都市化においても、それらの溜め池が市民の憩う緑地として有効に生かされている。 …
東海・大府の野池 知多半島道路の起点という立地にある大府(おおぶ)と東海。大府市のホームページによると市内に76ヶ所のため池を有する。数だけで見れば目をみはるようなものはないが、市北部の池の密集度がすごい。都市化が進んでいることもあって、地域…
神秘の色をたたえる火山由来の湖沼群。 五色沼とは磐梯山麓、檜原湖南岸に沿うように点在する湖沼群。裏磐梯の北東にある吾妻連峰にも同名の五色沼があり紛らわしいが、吾妻の五色沼が単独の火口湖であるのに対して、裏磐梯の五色沼は水蒸気爆発の山体崩壊に…
自転車、オートバイでのランガンが定着。 博多から東に10km程度と、大都市圏にある糟屋郡には池の名が冠せられた総合公園のある駕与丁池を筆頭に平地型の野池が集積しており、ブラックバス、へらぶなの釣りができる池も豊富。ただ、ベッドタウンとして宅地や…
おしのはっかい。 「世界遺産」「天然記念物」「名水百選」トリプルタイトルで、水辺めぐりの聖地に。 忍野八海は、伏流水となった富士山の雪解け水が20年の歳月をかけて湧き上がってできた八つの池の総称。じつはこの一帯は、かつて山むこうにある忍野湖(…
「〜溜池」と名付けられた平地タイプの野池が多い。 下関には大きく見ると二つの野池群がある。 山陽側に注ぐ木屋川流域の野池群と、山陰側の豊浦町周辺の野池群である。両エリアはほとんど隣合っており、一部の池は同水系に属するので容貌や性格の大きな違…
平戸島への玄関口となる田平は、かつては日本最西端の駅がある地として鉄道マニアのあいだでは知られた存在だったが、市町村合併によって平戸市に編入。島が本土側の町を吸収しためずらしい事例。これも平戸という島の存在感と知名度のなせるわざ? 丘陵が連…
福山野池群は、東側の笠岡野池群、西側の東広島野池群とともに国内屈指の魚影とポテンシャルをもった広域フィールドを形成していたが、東広島で釣り禁止が広がっているのと同様、福山でも釣り禁止や立入禁止はすでに大きな流れとなっている。この流れは現在…
釣り禁止が広がる往年の名フィールド。 かつてはブラックバスはもちろん、へらぶな釣りでも全国に名をはせた東広島の野池群。 へらぶな釣り師の高齢化による釣り人口減少や、バサーのシーバスへの移行(広島市内の太田川はシーバスの絶好フィールド)によっ…
忍者の里、伊賀。 内陸にありながら、伊賀エリアはブラックバス、へらぶなともに冬場にも強いフィールドである。 小波田川では、冬でもへらぶなが釣れる。ただし長尺。 松尾芭蕉の生誕地。酒蔵と地酒の宝庫。食は伊賀牛と魅力も多い。 南の名張エリアにはメ…
掛川の野池は茶畑をめぐる農道沿いに中小規模の溜め池が点在する。 へらぶな釣りでは西大谷ダムが代表格。無料で浮き桟橋まで用意されているが、ルアー釣りは禁止。 かつてはラージマウスバスはほぼどの池にも入っていたようだが、水抜きによって駆除が進ん…
絶滅危惧種のゲンゴロウを旗印に外来生物駆除を徹底。 能登半島最北部の珠洲市は三方を海に囲まれ、おもだった河川はないため古くから農業用のため池が造られ、たいせつに維持管理されてきた。 現在、珠洲にはため池台帳に登録されているだけで218個のため池…
鳩山町農村公園を拠点にサイクリングで水辺めぐり。 埼玉県は愛媛県や静岡県とならび全国でもいちはやく官民をあげてのサイクリング王国をめざしている。鳩山エリアではサイクリングコースやサイクリング拠点の整備が進んでおり、交通量も少なく野池めぐりを…
ニュータウンの調整池と、里山の野池がせめぎあうエリア。 土気周辺は宅地造成が急速に進んだことから、似たような構造の雨水調整池がとにかく多い。住宅に囲まれフェンスがめぐらされたタイプとミニ公園として軽く整備されたタイプ。ほぼすべて池内へは立ち…
筆柿の実る丘陵地帯の野池群。 岡崎の南に位置する幸田(こうた)は、筆柿のシェア9割を生産する丘陵地帯。南北に東海道線、東西に国道23号バイパスが町を貫く。 このエリアの野池は公園化されているものも少なく、釣り禁止や立入禁止が多くを占めるが、秋…
播磨中央公園・五峰山周辺の池群 五峰山の山裾に広がる広大な県立公園。園内外には多数の野池があり、公園の構成要素として景観や散策ゾーンとして活用されている。 これほど池の充実した総合公園は全国でも屈指であろう。 大駐車場、サイクリングロード、大…
小山田緑地 東京と神奈川の県境近くにある広大な緑地公園。 ゴルフ場を抱き込むように本園と三つの分園で構成される。緑地内にはぜんぶで六つの池があり、それぞれは木道や遊歩道で結ばれている。 六つの池をすべてめぐるとアップダウンや吊り橋もある二時間…
大阪中心部からも近い関西屈指の都市公園の水辺。 関西屈指の都市公園として人気のたえない服部緑地。夏はプール、バーベキューめあての家族連れや仕事仲間らで有料駐車場もどんどん埋まっていく。この緑地の内外には8つの池があり、釣りも公認されている。…
歴史、文化、環境保全、そしてレジャー。これぞ日本最強のため池群。 全国ため池100選に選定された池群および単独の池が三つもあり、これら膨大なため池群の中心をなす加古大池は、ため池ミュージアムの拠点施設が設けられ、駐車場や資料館が用意されている…
釣り禁止が多いが、好環境な池が残った。 香芝の代表的な野池といえば昔も今も分川池であろう。へらぶな管理釣り場、ゴルフ水上練習場がある野池である。高速道の香芝サービスエリアが池のすぐ北側を通る。 池をもつ古墳も多く、公園化されているところもあ…
県庁所在市内にありながら全国ため池100選に選定。 ため池100選の候補推薦時には、片田ため池群として、松林池(上池と下池)、尾ヶ峰池(上池、下池)、新池がリストされていた。その後、西側の赤池、池尻池が「野田ため池群」として追加。 各池は未舗装路…
若狭湾につながる海水、汽水の五色の湖。 若狭湾につながった五つの汽水、海水の湖。若狭湾国定公園の構成物となっており、五つの湖の海水濃度の微妙な違いがうみだす色の違いから「五色の湖」とも呼ばれる。 若狭湾国定公園の構成要素であり、2005年11月に…
はやののななついけ。早野聖地霊園。 霊園内に五つ、霊園の外に二つのミステリー池めぐり。 林ヶ池(林ヶ谷池)、龍ヶ谷池、中ノ谷池、堤入池、上池、五郎池、下谷池の七つの池を総称して「早野の七つ池」として、かつてはバス釣り場として知られた場所であ…
三段池、口池が福知山野池の好事例。 内陸の福知山は由良川に貫かれている。市街地を取り囲むように無数の野池があるが、福知山の顔となる池をあげるならば総合公園として整備されている三段池であろう。 また、福知山インター近くの長田野公園の構成要素と…
二つの大河川にはさまれた釣り人天国。 釣りがしやすい大小の池と河川が所狭しと密集し、効率よいランガンができることからバサーに大人気のフィールド。陸っぱりのしやすい皿池が多いことと、各池と通水する大江川、中江川ともにポイントも多いことから飽き…
水口丘陵一帯はため池の宝庫。甲南だけで1000を越えるとも。 全体的に道路事情もよく、交通量が少ないので、クルマによる釣りめぐりがしやすい。 釣り禁止措置や水抜きなど外来魚釣りへの風当たりの強い近畿圏にあって、このエリアはわずかに残されたパラダ…
人口80万の政令指定都市である浜松市北部に位置する浜北は2005年に市に編入され浜北区となった。 浜北エリアには無数の野池があり、浜北野池群としてへらぶなやバスフィッシングで知る人ぞ知る存在だったが、2012年の新東名高速道路の開通でアクセス性が劇的…