水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

イラスト付き

谷地頭池(青森県三沢)

道の駅みさわの敷地内にある池。 馬の銅像が池畔の芝生でたわむれている。「癖ありオブジェのある池」とまではいかないが、馬の銅像がある池はけっこうレアかも。 池は玉石護岸で底までコンクリートで固められているようだが、一部、泥が堆積したところにヨ…

仏沼(三角池・平成池)(青森県三沢)

ほとけぬま。 オオセッカ世界最大の繁殖地というロストレイク もともと海跡湖だったが、干拓と野焼きによって人工的な湿地に。 ラムサール条約登録湿地および日本の重要湿地500に認定され、オオセッカという珍鳥の世界最大の繁殖地(といっても日本と中国に…

涸沼(茨城県大洗)

ひぬま。涸沼自然公園。 湖周22kmの広大な汽水湖。起源は土砂による入り江の陸封とされる。 湖畔には、涸沼自然公園をはじめとし、いくつかの公園とキャンプ場、船着き場(舟宿)がある。 特産はシジミ。湖周にそっていくつかの直売店も見られる。 汽水湖と…

水元公園 かわせみの池(東京都葛飾)

カワセミの営巣壁を持つ池 都内最大の水辺桃源郷である水元公園の池群のひとつ。 かわせみの池は、カワセミの営果壁、カワセミの止まり杭、ハンノキなどカワセミの居心地を追求したビオトープ的な役割をもつ。訪れた際は水はよどみアオコが水面を覆う状態だ…

小金(堰)(千葉県御宿)

ニュータウン直下にあるハイダムスペックの溜め池 御宿台は海岸段丘の上にある瀟洒なニュータウンの谷部に穿たれた江戸時代以前に築造されたとされるハイダムスペックの溜め池。 堤高は16.3m。釣り禁止。堰体天端は道路になっている。 池さんぽマップ 2024年…

瑠璃宝の池(血の池)(香川県高松)

弘法大師系の寺社池なのに「血の池」の別名も 源平古戦場としてその名が知られる屋島(標高293m)の山頂に立地する霊場・屋島寺境内にある寺社池。こんもりとした木々に囲まれた祠が祀られた中の島を持ち、橋で渡れる。池の水面のほとんどは浮き草に覆われ、…

成相寺 底なしの池(京都府宮津)

まるで映画「ジョーズ」のような過激な池伝説 成相寺(なりあいじ)の境内にある寺社池で、「蓮池」、「弁天池」とも。 エンジンが唸るような急坂を上った山の上に立地する池で、池畔には五重塔がそびえる。境内の展望所からは阿蘇海と日本三景「天橋立」の…

八丁池(静岡県伊豆)

【はっちょういけ / アオスズの池】 昭和天皇も二度訪れた「天城の瞳」 標高1,173mにある周囲長600mクラスの天然湖。伊豆半島では一碧湖と双璧をなす湖沼で、「伊豆の瞳」と謳われる一碧湖に対してこちらは「天城の瞳」。伊豆でこの二湖に追随しうる池は他に…

伝説の池さんぽ

歴史と伝説のミステリアス池さんぽ 水辺遍路に掲載している池から、不思議な伝説が歴史の澱のように溜まった寺社池、城池、スピリチュアル池、パワースポット池を集めてみました。 池に溜まっているのは、水だけはない!? 歴史と伝説のミステリアス池さんぽ…

芦ノ湖(神奈川県箱根)

観光的ではないところで、じつはおもしろい芦ノ湖 日本の代表的湖沼23のひとつであり世界屈指の観光地でもある芦ノ湖は、「観光的ではない」ところでじつはけっこうツッコミどころがある。 まずこれだけ大きな湖なのに、めぼしき流入河川がない。しかも流出…

上水之尾用水溜池(神奈川県小田原)

【水之尾水源池】2023年12月中旬の上水之尾用水溜池 山中にひっそりとたたずむ農業用の溜め池 水源の水くみ場 バーベキュー禁止に(2022年) かつてはヤマメが釣れたことも 取水設備? 流れ出し 案内板 生息魚類と釣査 2023年12月 インレット側で工事 2022年…

白石湖(三重県紀北)

【しらいしこ / 小浦の入海】 「幻の牡蠣」と称される「渡利牡蠣」が特産 白石湖は、紀伊半島の百名山である大台山を背負った汽水湖。豊かな水をもたらす巨大山塊とリアス式海岸がもたらす海の恵みの両方をいいところどり。と思えるが、生息する生き物にとっ…

大芝湖(長野県南箕輪)

高級食材のキャビアの生みの親であるチョウザメ。今年、巨大チョウザメが放流された池が長野にあります。ただしオスなのでキャビアとは無縁。

田名池(沖縄県伊平屋島)

【だないけ / ダナグムイ】 外来種に侵され消失の危機に立ち向かってきた歴史 沖縄の言葉で「ダナグムイ」。「グムイ」は池や沼のこと。すでに18世紀の文献には出てくるそうなので、もとは天然の湿地と沼沢であろうか。 現在は農業用水を担うハイダム2基を…

おもしろい生き物がいる池

固有種、希少種、絶滅危惧種、未確認生物、見た目が変わった生き物など、ひとくせある動植物や魚たちのいる湖沼をセレクトしました。 おもしろい生き物がいる池 池田湖(鹿児島県指宿)怪獣イッシー。その正体は2mのオオウナギか。 高浪の池(新潟県糸魚川)…

「天竺の里」永松発電所調整池(仮称)(新潟県南魚沼)

水力発電用の調整池 「天竺」という有料キャンプ場の山の上にある人工池から導水鋼管がまっすぐ五十沢川に下っている。 永松水力発電所に水を落とすために永松渓で取水した水をこの調整池に貯水している。 裏巻機の登山口があるが上級者向けで年に数人ぐらい…

古生沼(兵庫県養父)

【こせぬま / 氷ノ山】 関西では最高峰の池の可能性があるものの、消失の危機 霊峰・氷ノ山(ひょうのせん)は兵庫と鳥取の県境をなす標高1,509mの二百名山で、兵庫県下では最高峰、中国地方でも大山に次ぐ二位。 山頂より東に200mほど、標高1,460m地点に古…

氷ノ山 みたらしの池(兵庫県養父)

古生沼の北東60mの崖下にある岩穴の霊池 関西最高峰の氷ノ山(ひょうのせん / m / 二百名山)の頂上近くの岩の急斜面にあるとされる池。 岩の崖下にあるとのことで、現地に行くと確かに「みたらしの池」の道標が立っていた。しかしその道標が指す先は笹に覆…

ドルフィン公園の噴水池(三重県鳥羽)

鳥羽駅前と佐田浜港の間にあるドルフィン公園(佐田浜東公園)の中にある足湯が隣接した噴水池。 有料駐車場、24時間トイレが隣接。 足湯 鳥羽の酒場 佐田浜港から市営渡船が出ている答志島のブランド肴である「答志島トロさわら」を取り扱っている店もあっ…

南今池(大阪府太子)

聖徳太子の里の大きな溜め池 堤高21.7mのアースダムが堰く農業用ダム湖。 現役のハイダムではあるが「ダム便覧」未掲載(2023年時点)のダムのようだ。古い石祠が堤上にあり、歴史ある溜め池と思われる。 聖徳太子の里に位置し、小野妹子、推古天皇など太子…

高原沼と「大雪高原温泉 沼めぐり登山コース」(北海道上川)

標高1300〜1500mの豪快な大雪高原に穿たれた山池群 「北海道の屋根」とも称される大雪山は、深田久弥「日本百名山」にも列せられた2千メートル峰が連なる巨大山塊。「ヌタクカムウシュペ」というアイヌ山名が意味する「川がめぐる上の山」について「百名山…

大雪山の山池群(北海道)

「神々の遊ぶ庭」に穿たれた日本最大の山岳湖沼群 北海道の最高峰を持つ道内最大の脊梁山脈だけあって、この巨大な山塊が擁する湖沼の総数は大小合わせれば百は下らないだろう。それもそのはず、南北40km東西30kmに及ぶ大雪山国立公園は山岳公園として国内最…

羅臼湖(北海道羅臼)

羅臼湖は知床半島に100ほどある湖沼のうち最大の湖。

本栖湖(山梨県身延)

【もとすこ / 富士五湖 / 内八海】四度目にして、やっと本栖湖のお札富士を拝めた。 富士五湖でもっとも透明度が高く深い 標高902mにある本栖湖は富士五湖でいちばん深い天然湖沼で、水深138mのの奥底には未知の古代生物がいてもおかしくなさそうな独特の雰…

東雲湖(北海道上士幌)

しののめこ。北海道三大秘湖のひとつ東雲湖。奥に見えるのは然別湖。 北海道三大秘湖&日本秘境100選! 火山由来の堰き止め湖である然別湖に対して、噴火口そのものの名残りである二つの爆裂火口湖(マール)が東西からはさむ地形が魅惑的。 西の火口湖であ…

万計沼・青沼(北海道札幌)

【ばんけいぬま / 空沼岳】 湖畔に山小屋も立つ桃源郷のような沼 札幌近郊で本格ハイキングが楽しめる山として人気がある空沼岳(1,251m)には、山名になっている空沼のほか、万計沼、真簾沼、ヒョウタン沼といった標高900m以上の山池群が地すべり地形の緩斜…

真簾沼・空沼(北海道札幌)

【まみすぬま / からぬま】 空がいっぱいに広がる開放感200%の山池 札幌近郊で本格ハイキングが楽しめる山として人気がある空沼岳(1,251m)には、山名になっている空沼のほか、万計沼、真簾沼、ヒョウタン沼といった標高900m以上の山池群が鷹揚な地すべり地…

秋田焼山「湯沼・空沼」など五沼(秋田県鹿角)

秋田焼山の頂上に点在する火口湖群 八幡平西方に屹立する秋田焼山(やけやま)の頂上には、とりどりの色をした五つの火口湖群がある。湖面標高はおおよそ1,270mから1,285mまでの間。乳白色、翡翠色、濃緑色と池の色もとりどり。 避難小屋が池の横にあり、旧…

ウトロ高原湖沼群(北海道斜里)

ウトロ高原湖沼群は地理院地図に池として記載されているものだけで15を数える アクセス路皆無。知床最多の湖沼を抱く秘湖群 15ほどの湖沼を有するウトロ高原湖沼群は、その分布域のすべてが「遠音別岳原生自然環境保全地域」に指定されている点で、すでに日…

天ノ池・地ノ池(二ツ池)(北海道羅臼)

知床半島の湖沼では唯一、「池」の名を持つ 二ツ池は、知床半島において地理院地図に正式に沼名が記載されている七つの湖沼のひとつ、というか二つというか。 地理院地図の正式名は「二ツ池」であるが、登山者向けの案内マップなどには、「天ノ池・地ノ池」…