水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

毛戸ダム(福島県南相馬)

もうどだむ。
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日本で、佐賀とここにしかないモノとは?

とつぜんではありますが、上の毛戸ダムの写真で、日本で二ヶ所しかないものが写っております。
答えは堰体奥の山の上に立っているポール。堰体奥のやつではなく、山の上に立っている方。じつはこれ、ニッポンの時刻の基準となる「標準時」を電波で発している。
それにしてもなぜここに? ハイダムスペックとはいえ、けっこうマイナーな農業用貯水池。
池の表情は東北の山あい特有のキリっとした厳しい横顔のなかにも母性的な抱擁感もある。孤独ではあっても、寂しくはない。ただ黒々とそびえる石碑が少々、威圧的に映るぐらい。
釣りをするにも足場も多くて都合よい。昔は結氷すると氷上釣りもできたというが近年は氷も薄いとか。カヤックで出艇する人もいるようだ。
訪れたときは、遠く県外ナンバーのキャンピングカーの夫妻が、どこから入ったんだろうと思わせるマニアックな場所からヘラブナ釣り台を出していた。わざわざこんな遠い山の中まで来なくとも釣り場はたくさんあるのに、あえてここで竿を出そうとは、なんと豊かな時間の過ごし方かと感心した。
池のアプローチ路は1.5車線だが駐車スペースもあり苦労はない。アプローチ路の南側入口に毛戸の清水という水汲み場があったので、水をくんで名水ヌードルを作った。

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対岸にヘラブナ釣り師の姿が
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なぜか貯水池のわきでよく見られるミツバチの巣箱?
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毛戸の清水