水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

善光寺の亀池(長野県長野)

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放生池と亀。

地元や参詣者に「亀池」として親しまれているこの池の本当の名は放生池。ただ本来、放生池は固有名詞ではなく普通名詞。
捕らえられた魚や亀などの生き物の命を憐れんでリリースする仏教精神を体現する池が「放生池」の意味である。
寺社の境内に池があるのは、多くが放生池の意味もこめて造られるためで、鯉や亀が多いのもまたそのせいである。
ここ善通寺の放生池では、2000年の月日を越えて発芽した大賀蓮の子孫が植えられている。

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大分県大分には「放生池」が固有名詞的に池名となっているところもあり、ブラックバス釣りのメジャーポンドとなっている。「放生池」の普通名詞的を英語でいえば「キャッチアンドリリース・ポンド」だが、「放生」は自分で捕らえて放すのではなく、人の捕らえたものを購うなどしてリリースする献身的な精神のことである。

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善光寺。
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マークした場所に駐車場。