水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

吉田茂邸の心地池と中池(神奈川県大磯)

大磯城山公園。
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2017年に公開されて以来、予想以上の来場者を集めた。

かつて裏から日本政治を動かす舞台となった吉田茂の邸宅跡を中心に、国道1号線をはさんだ広い敷地が公園として整備されており、公園内には名が分かっているものとして三つの池がある。
池泉回遊式の庭園池である心字池と中池は吉田茂邸跡にあり、2017年4月の一般開放以来、町の予想をはるかに越える入場者にめぐまれ、ここを訪れた日にたまたま10万人目の入場者に記念品が贈られたことを、帰ってから新聞で知った。
そんな日だったにもかかわらず、池の方は人気テレビ番組の影響なのか「池の水ぜんぶ抜く」状態だった。
この番組は2018年4月から月一回のレギュラー化が決まっている。また、東京都も2018年に都立公園に100あるすべての池で水を抜く「かいぼり」の予算を計上したとのことで、ちょっとした社会現象といった風情である。

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コンクリート底の一部に円形の自然底がある。湧水ポイントなのだろうか。

こうしてみると心地池は、ほぼ完全なコンクリート底の池であることが分かる。
興味深いのはその一部に円形の自然土壌の底が残されていることだ。石組で囲われたこの場所が池でいちばん深いところになっているようだが、ポンプのホース端をここに持ってきていることから、水を抜くための設備ではなさそうだ。もともとの水源である湧水がここにあるのだろうか。
池への入場は無料だが、駐車場は休日など有料となる。

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中池も水抜き中


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有料駐車場(無料日もあり)


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案内板


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大磯城山公園の案内マップ。三つの池と名が確認できる。


マークした場所は駐車場。