【ようくらしんいけ。広島県立中央森林公園】
築山池泉回遊式庭園の三景園と広島県立中央森林公園の二つの公園、および広島空港にはさまれた立地にある。
両公園の借景要素でありつつも、現役の立派な農業用ため池であることもうれしい。
樹枝状に大小のワンドを差し出す芳醇な池相をもち、インレットのひとつは三景園のショウブ田として、また流れ込みを通じて「大海」という名の三景園の池とも通水している。
水質は少し透明感のある青みがかったステインで、青空を映しだし心に残る。
くびれの部分に新池橋という屋根付橋が景観上のアクセントになっている。
橋を渡って対岸に渡ると、道は二股に分かれ、かたや高級リゾートコテージを擁した丘を巻いて中央森林公園へ。もう一方を進めば、この池の仕事の顔を見ることができる。
堰体はハイダムスペックの条件はまず満たしていそうな立派なアースダム。四連のスピンドルをもつ斜樋からは、かなりの深さがあることがうかがえる。
これほどいい池だと、のんびりカヤックでも浮かべて釣りに興じてみたいところだが、堰体に警告看板があり、釣りは不可と考えた方がよさそうだ。
一方、ハッチョウトンボも生息しているようである。
ロマンスな屋根付橋。
三景園での副業。
こちらが本業。農業用ため池としての仕事の顔。
周辺の水辺。
この空港案内板は、めっけもんでした。空港周辺の野池の名前が細かく記されています。ありがたや〜。
マークした場所は三景園入口。