水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

馬島の池(愛媛県)

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馬島の池。向こうに見えるのは、しまなみ海道。

島への上陸ルートは、なんとエレベーター。

瀬戸内海に浮かぶ島。先日は牛島の池を紹介したが、今回は馬島の池。
馬島はしまなみ海道をつなぐ橋の足がかりになっており、巨大な橋脚が小さな島を踏みつけている。
自転車や原付も走れるしまなみ海道は、サイクリストの聖地ともいわれるようになったが、馬島上陸はちょっと変わっていて、なんと橋脚の中を通るエレベーターで島に降りるのだ。
島には航空写真では二つの池が確認できた。ひとつはプール型。もうひとつは形状から谷池タイプの溜め池で、馬島では唯一の溜め池と思われる。
池の堰体下はもとは農地だったと思われるフラットな土地が数段あり、農業用だったのだろう。集落も近いので生活用水の補助的な役割もあったかもしれない。
最近では離島の水道用水は海底パイプで本土側から送水することも多いが、馬島では昭和43年から平成20年まで「水道丸」という水運搬船が活躍していた。現在は橋にそわせて設置した送水パイプで今治側から給水されている。

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馬島への唯一の上陸ルートであるエレベーター。バイクもオーケー。



馬島は愛媛県の今治側からが近いが、今回は対岸の大島の道の駅にクルマを停めて原付二種のモンキーで進軍。

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大島から自転車や原付でしまなみ海道に流入する際は、専用のインターチェンジ(?)がある。さらに原付と自転車では分岐があり、それぞれの専用車線に導かれる。


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橋から大島側を眺める。


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しまなみ海道・馬島の料金所。この建物の中にエレベーター入口が!


動画の2'50"から馬島へ。5'42"からエレベーター。


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馬島の池方面を橋上から。民家も見える。


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池へのアプローチ路。茂みで分かりにくいが、ちょうど堰体横あたり。この小さな建物は取水設備か。


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馬島で確認できた中では唯一の溜め池構造をもつ池。馬島での生活史を伝える池証人として保全してほしい。


bunbun.hatenablog.com


マークした場所は池。