水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

ときがね湖(千葉県東金)

東金ダム。

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貯水池側から見るとロックフィルダムのようだがアースダムである。(2020年撮影)

現代スペックのアースダムには金魚が似合う?

水資源機構が管理する壮大な利水ネットワークである房総導水路の中継ぎを担う農業用調整池。利根川からはるばる100km先の南房総大多喜町の農地まで、この池と二つの調整池(坂田調整池・長柄ダム)とをポンプ連携しながら水を送っている。
よって、ときがね湖自体は水源や集水域をもつわけではなく、水は導水路からポンプアップされたものである。
なだらかな房総の丘陵地形に合わせたのか、平成の大規模ダムでありながら昔ながらのアースダム型式で築造されている。もっとも緻密な浸潤・強度計算にもとづいて地震といった突発的な災害にも耐えるように設計されており、江戸時代のような気合と祈りと人柱とも無縁である。

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ダム湖には数千尾の金魚が泳ぎ、同ダムのマスコットキャラクターにもなっている。湖周には3.8kmの遊歩道のほか、トイレ、駐車場あり。
ときがね湖は、釣り禁止のほか犬散歩も禁止。いろんな禁止があるものだが、最近では三脚禁止とかランニング禁止なんていう池もめずらしくはなくなった。
ダムカードは管理所では配布しておらず、規定に沿った写真を撮影して指定場所(房総導水路事業所)に持って行くことでカードをもらえる。申請写真の改ざん禁止。

>ダムカード配布要項

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堰体


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取水塔


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ダムサイトの駐車場


2012年撮影


マークした場所が駐車場。