とうじょうこ。鴨川ダム。
異色の出自をもった、観光地として知られる人造湖。
国営の鴨川ダムによって堰かれた人造湖。湖畔には、東条湖おもちゃ王国をはじめ、自然公園やホテルなど観光施設が集まる。
国営といっても国土交通省ではなく農林水産省直轄で、これだけ大規模にレジャー要素や観光要素を網羅した歴史ある人造湖としては、本州においては、かなりめずらしい事例ではないかと思う。
当初は竜を思わせるとして「雲龍湖」の名も有力候補になったというだけあって、地図を一見してはどこにダム本体があるのかも分からない複雑な岸形状は、実景においても起伏と変化に富んだおもしろい湖相をつくりだしている。
東条湖八景をめぐるのもいいし、ダム下には古刹も多く、自然、歴史、レジャーの全方向で楽しめる。
かつて地域きっての湖畔レジャー施設として名をはせたレジャーランドも一度は閉園の憂き目にあい、今は東条湖おもちゃ王国として再生された。親子づれでけっこうなにぎわいだったが、湖ぜんたいにどことなく廃墟の予感とでもいうような陰影があり、それがまたこの水辺の独特の哀感につながっている。
関西の歴史的バスレイクとしてボート釣りの設備も整う。
東条湖は関西ではボート可能な歴史的バスレイクとして知られ、ここをホームとするプロアングラーを育ててきた。ほか、ニジマス、ワカサギ、アユ、へらぶなも。わかさぎ、へらぶなは釣り桟橋もある。
レンタルボートはエレキなど釣り用から遊覧用まである。マイボートでの釣りも可能だが、その場合は駐車場代+ボート持ち込み料+昇降機利用料+遊漁料が必要となり、かなり値が張る。持ち込みカヌーであっても、外来魚釣りで3,000円以上かかるのは、ちょっと財布に痛い。
網場内は禁漁区。外来魚も含めて遊漁料860円。
マークした場所は、バス釣りの拠点となあるレンタルボート店。