小佐渡側にある野池では、もっとも心に残った池のひとつ。
国仲平野にむかって両翼を広げるダムスペックを満たしそうなアース堰体。
二股になった流れ込みの奥はヨシが密生し木々の庇が覆う。
湿地状のなだらかな草岸の上には舗装された農道。
舗装路ではあるが狭い一本道の農道で入り込む水辺。岸まわりには一軒の民家もなく、とにかく静か。
この静けさのなかで、池の水面だけは小魚がつくる無数の波紋で休まるときがなく、ときどきそれらの重奏を打ち破って躍り出るボイル・・そんなふうだということないのだけれど、現実には水面の方もしんと静まりかえっていた。
ブラックバス類・ブルーギルの放流だけでなく再放流、いわゆるキャッチアンドリリースも禁じる看板が立っている。
農業用水路の地図も掲示されていて、これによってこの池の名が分かった。これがいちばんうれしかった。水路ネットワークにの先には内山堤という池名も記載されている。500mほど奥に進んだ先にある池の名のようだ。
マークした場所に駐車場