水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,650湖

高柳池(香川県高松)

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八栗山麓の池群。高柳池と源氏池の表記が逆になっています。ごめんなさい。水辺遍路謹製。

連休の仕事がキャンセルになり、暇なので志賀重昂の『日本風景論』をぽつりぽつり読んでいたら、八栗(五剣山)の挿絵が目に飛び込んできた。
中学時代、家の玄関を出るとまず眼前に仰いでいた異形の山。絵は五つの剣を振りかざしたような岩頂をもつこの山の印象をよく捉えていた。絵とはこうでなければ、と奮起して模写にとりかかる。
小さいころは、夜になると五つの峰を天狗がまたいで跳ぶ、ひゅーともゴーともつかぬ音が鳴り響くというような話を聞かされ怖れていたものだ。
中学時代は、この山腹にある高柳池で銀色に光るライギョを釣った。ダイワのクランクベイトDDを投げていたので、ライギョが来るとは思っていなかったので驚いた。
暇なところに懐かしさも手伝って、古いツーリングレポートを引っぱり出して写真を探す。確か高柳池の写真があったはず。大学生になって、この池をオートバイツーリングで訪れたとき、ブラックバスを手にしているところを同行者に撮ってもらった。

もうひとつの記憶は高柳池。むかし銀色に光る不思議なライギョを釣りあげた場所だ。クランクベイトDDを試し投げしているときの偶然だった。この池はじっさい記憶のままの姿で、ほっとした。ワームで攻めるがアタリもなし。オッサンをそこに残し、市街地の釣具屋へ行き、クランクベイトDDを買う。
 池にもどって投げていると、ぐっと米袋ほどの手ごたえ。根ガカリかと思いきや、緑の魚影がギラッ。同じ場所、同じルアー、そして十年来の同じ偶然。浮き上がってきたのは、なかなか見事なブラックバス。貧弱な安竿では折れてしまいそうで、危険だが糸を直接手でたぐり寄せる。オッサンも小バスを二匹ゲット。なかなかよい出だしだ。

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1995年10月のSRX600にて四国ツーリング中の写真。

すぐ上手にある源氏池は、駐車場や食堂もあることも手伝って数年に一度の高松訪問の際にはたいてい立ち寄っているが、高柳池はといえば、毎度、素通りしてしまう。
車道から微妙に見えない位置にあり、思い出深い池だけに、心のどこかで変わった姿を見てがっかりしたくない、と思っているのかもしれない。
池の近くは石屋さんが立ち並ぶ。また、150mほど上ると八栗ケーブルカーの駅と駐車場、食堂が源氏池の池畔にある。

日本風景論 新装版 (講談社学術文庫)

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マークした場所は、源氏池の池畔にある駐車場。