【たいばるだむ。タイ原池】
沖縄諸島・久米島の野池群のひとつで「タイ原ダム」という表記も見られたものの、現地で見た堰体はダムスペックには少々高さが足りなさそうな土盛りの堤だった。
堰体を上がる階段がついていなければ、これが溜め池とは気づかないような状態で、堰体上に上がってみると湖面はホテアオイのような浮き草で埋め尽くされていた。
「タイ原池」という記載もあり、こちらの方が妥当であろう。
というのは、国土交通省と沖縄県の公開資料で「タイ原ダム検証」という平成22年からの協議記録があった。近くの儀間ダムといっしょにダム化を進める計画もあった関係で「タイ原ダム」という表記が流布したと考えられる。
ダムに頼らない治水の方向性へと舵を切ったのか、2019年現在の状況を見る限り、ダム建設が進んでいるようには見えない。ただ、計画への追慕を込めて当ページのタイトルは「タイ原ダム」とした。