源平合戦のスターと遊女の悲恋。
国分寺の住宅街。狭い道をクルマが行き交うなか、小公園として整備された一画に姿見の池はある。
一見、なんでもない小さな池に見えるが、源平合戦で名を馳せた畠山重忠と遊女にまつわる悲話が伝えられている。
畠山重忠といえば、一ノ谷の合戦で平家を奇襲した「鵯越(ひよどりごえ)の逆落し」作戦において、急峻な崖を馬を担いで下ったという逸話が残る人物である。
当時、姿見の池の近くには鎌倉街道の恋ヶ窪宿があり、随一の美しい遊女だった夙妻太夫と恋仲になった重忠だが、平家追討で西国に遠征しているあいだに「討死にした」と嘘の噂を流される。この報を信じた遊女は悲嘆にくれて池に身を投じたという。
現在、池には水上デッキが設けられ、地域住民の散策の場となっている。釣り禁止。
駐車場は障害者用1台のみ。
似た名の池として、近くに「真姿の池湧水群」と埼玉県秩父に姿の池(姿見の池とも)がある。
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