水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

白池(新潟県糸魚川)

【しらいけ / 白池森林公園】

少し気合はいるが、会いに行けば心の洗われる水辺。

延々10km以上、舗装された林道白池線という一本道を上っていくうちに標高は1000mを越えた。とつぜん周囲1kmの大きな池がとつぜん現れて息をのんだ。
風もなく銀盤のような湖面。これだけ大きな池なのに、なぜか魚が動く気配もなく波紋ひとつ立たない。
ここは日本列島の地下を真っ二つに分断する糸魚川〜静岡構造線という大断層の真上にある。湖底にある断層の割れ目から溶け出した土によって白く濁るとされているが、訪れたときは澄明な水をたたえていた。
池の半周は舗装林道、のこり半周は遊歩道がある。季節にはミズバショウ群落が楽しめる。すぐ南には原生林に囲まれた五月池もある。
駐車場、トイレ、バス停あり。

 

拡散している「蓮華白池」という名について

2022年現在、Googleマップをはじめネットで流布している「蓮華白池」という名称は識別性もよく、かわいらしい名前だと思うが、これは湖沼マニアが2016年に便宜上付けた池名であって正式な名ではない。
軽い気持ちで付けた仮称がGoogleマップの誤採用によって拡散してしまう事態は私自身も経験しており、つねづね注意していたことなのであえて言及したい。
もっとも白馬岳の日本海側からの古名である「蓮華岳」の名を冠したとすれば、なかなか味わい深い池名で個人的にはいいと思うので、地元の異論がないか確認をとりたい。





白池森林公園の駐車場と案内板


bunbun.hatenablog.com


マークした場所は駐車場。