ニセコ連峰の高原湖沼群の代名詞的存在。
神仙沼のほか、長沼、シャクナゲ沼、イワオヌプリ大沼と大谷地をめぐるニセコ湖沼ウォーキングの拠点として、県道沿いに駐車場、トイレ、ビジターセンターが整備され、若い人にも人気の観光スポットである。
初めてここを訪れようとした2014年には、ゴールデンウィーク終盤だったにもかかわらずアクセス道路が冬季閉鎖となっていたため、未練を残しながらUターン。
2017年は手がたそうな秋を狙ったが、なんと北海道は台風直撃で周辺各地で記録的集中豪雨。ふもとの倶知安の町で白滝のような雨をやりすごしながら、雨雲レーダーとにらめっこ。豪雨をもたらした雨雲のわずかな切れ目に望みを賭けてパノラマラインをかけ上がった。
とはいっても土地勘もないし、今回は駐車場の確認だけでまたも撤収かと思ったとき、街着で折りたたみ傘のカップルやスカートのおばさん軍団がずんずん山に入っていくのを見て、勇気をもらった。
何のことはない、神仙沼まで片道25分の行程のほぼすべてに木道が敷かれ、雨の日は少々すべりやすいものの、身につけた重装備はどちらかというと場違いな感じでさえあった。
ミネカエデのトンネルのような樹林地帯を15分ほどで抜けると開けた草原になる。
赤エゾ松にぐるりと囲まれた草原のあちこちに、空の鏡のような池塘が嵌め込まれていた。
マークした場所は駐車場。