2500ある南あわじ野池群のひとつ。
南淡路で釣り公認の寺内皿池の下段に位置する。たまたま訪れたときに水抜きされていたので、寺内皿池の生息魚類を類推する材料になりそうに思ったが、外来魚やへらぶなの姿はなく、鯉が数尾。
もっとも背びれが出てしまうほどの水田状態だったので、すでに他の魚は駆除されるだか保護されるだかしたあとかもしれない。
鯉の方は鵜にしつこく追いまわされていて、少し気の毒だった。
底樋が露出しているが、淡路島特有というか、何本ものパイプが出ている。どうしてこういう構造になったのだろう。
堤体前面はきれいな粗石組み。周辺にある土木遺産のダム群と同じ時期に造られたのか、ていねいな仕事である。