水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

大谷池(岐阜県垂井)

天奏寺。南宮大社。大谷池ダム。

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鉱山業の神様総本山を潤すため池。

金、銀、銅・・日本の鉱山業の神様の総本山として敬われてきたのが南宮大社。駐車場のある大社から南宮ハイキングコースをたどっていくと、南宮稲荷の先に蛇池という池がある。
一方、その隣の沢のたもとには三重の塔をもつ真禅院がたたずむ。
隣合う沢筋の先にある蛇池と大谷池。ともに真禅院の案内看板に記載されているが、神社仏閣の構成要素ではなく、農業用ため池である。

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特に真禅院に向かって流れ出す大谷池の方は、堰体高が18.7mもあり「大谷池ダム」という呼称も見られる県営ダムで、改修には国の補助金も投入されているだけあって、なかなかの迫力。

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蛇池に行くには南宮大社、大谷池は真禅院にトイレつき駐車場がある。加えてすぐ横手に朝倉運動公園の広い駐車場もあるので、クルマを停める場所には困らないだろう。

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ただ、大谷池には徒歩600mほど、沢づたいの林道を歩いて行く必要がある。
アプローチ路の入口は害獣除けフェンスとゲートで閉ざされているが、施錠はされておらず通行は可能。ゲートを通ったあとは必ず閉めるようにとの注意書きがあった。

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少し進むと害獣捕獲用の檻らしきものが。けっこう大きい。猪? 熊? 少しビビりが入る。

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10分ほど歩いただろうか。目の前が開け、水辺が広がった。
こうして歩いてみれば、入口こそダートだったものの途中から舗装もされクルマで来られないこともなさそうな気もしたが、一部、半壊した路面もあり徒歩の方が無難なことは確かである。

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天奏寺の伽藍と三重の塔。駐車場を借りたお礼にお参り。
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なお、この地は関ヶ原の戦いの際に西軍・吉川家の陣が置かれた。
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マークした場所は天奏寺の無料駐車場(トイレあり)