予想外の苦戦・・とりあえず位置特定だけは
日本有数の山深い村として知られる大鹿村。現在は麓に道の駅もあるが、一歩、山の中に進むと目もくらむ急峻地形。
そんな大鹿の鳥ヶ池はキャンプ場の名にもなっているぐらいだから、延々とつづく狭隘急峻な山道をクルマで忍耐強く進むことさえ堪えれば、まず会うことにおいて苦労する池とは思わなかった。現地に行けば何とかなるだろうという考えが甘かった。
まず、標高2千メートル近い山頂近くの鞍部にある山池だったこと。
そして、鳥ヶ池キャンプ場から鳥ヶ池まで歩いて1時間以上かかること。これは現地の案内板で知ったが誤算にしては大きすぎた。
ダメ押しとして、遊歩道が入口からヤブ漕ぎ状態だったこと。夕方でもあり、ときおり雨がパラつく天候で、今回のアタックは予備調査と割り切った。
キャンプ場の名になっているぐらいなのに、鳥ヶ池は実態がなかなか掴めない池である。地図やカーナビに記されているのは、キャンプ場の場所だったり、そもそも位置が間違いだったり、と、まったく使えない。というか、この誤情報に惑わされた。まいった。
現地の案内板を見ても、鳥ヶ倉山頂上と鳥ヶ池との位置関係がアバウトすぎて分からない。頂上近くの池なのか、谷部にある池なのかも分からない。
林道の奥までクルマで進めば、鳥ヶ池に肉薄できそうな感じなので、がんばってクルマで進んでみた。進むべきではなかった。
ダート路の真ん中に鎮座する落石をおそるおそる除けながらガードレールのない道をのろのろ、よたよた。大きな石に阻まれ泣きそうになりながらUターン。あやうく、ぜんぶバックで戻る羽目になるところだった。
後学のため、調査空撮を行なう。地図がアテにならず電波も入らない以上、勘というより当てずっぽう。なるべくたくさんのアングルから写真を撮るようにした。
帰還後、航空写真などと付き合わせて、位置特定に成功。
次回のアタックでは、きっと会うことができるだろう。
マークした場所はズバリ!鳥ヶ池。誤差10m以内。地図では池としての記載はないが、航空写真に切り替えると池を確認できる。