水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

久吉ダム(青森県平川)

ひさよしだむ。面影湖。
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碇ヶ関(いかりがせき)は青森と秋田の県境近くにあり、幹線国道と高速道路、奥羽本線が一筋に収束する交通の要衝。両側を山にはさまれた細い農地が津刈川に沿ってつづいている。この農地のかんがい水源として津刈ダムがあったが、そのすぐ上流に洪水調節や上水道水源も含めた多目的ダムとして青森県が管理するのが久吉ダムである。
堰体は57mの高さをもつ生真面目な顔をした重力式コンクリートダム。
貯水池は面影湖(おもかげこ)と名付けられており、土地の匂いはしないものの、味わいのあるいい名だ。
インレット側には湖畔公園もあり、現地案内板には釣り人のイラストも描かれていただけに釣り公認と考えてもよさそうであるが、特に釣り場として知られているわけでもないようだ。
流れ込む何本かの沢を含めてイワナ、ヤマメ、ニジマスが生息している。現地案内板にはヤリタナゴも掲げられていたが、岩木川水系全体の話で面影湖自体に生息しているかは分からない。
堰体前にある天端へ駆けのぼるアプローチ路途中にも駐車場とトイレがある。
おおむね開かれたイメージのダム湖といえる。

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堰体。天端は歩くことができる。
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駐車場と案内板。