美しすぎる雨水調整池。
住宅造成に伴う雨水調整池ではあるが、コンクリートで固められた通常の雨水調整池とはひと味違う。
大船台住宅遊水池はその名とは裏腹に、まるで原生林の中にぽっかり穿たれたコバルトの瞳のような魅力をそなえた不思議な空間だった。
管理用のスロープ橋が長々と横たわるほどのくぼ地で遊水池としてのキャパシティを確保しつつ、敷地の中に堰体をもち、常時、水を貯めているのは景観に配慮してのことだろうか。機能だけなら、こんな手のこんだことはしない。
ひさしぶりによい意味で期待を裏切られた池だった。
地域住民は双眼鏡を手にバードウォッチングを楽しんでいるということである。
ただ残念ながら貯水池内には立ち入りはできない。
堰体部の拡大。