水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

武利ダム(北海道遠軽)

むりだむ。武利ダム貯水池。

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ダム湖のインレット側は森林公園になっており、本物のSL「雨宮21号」が子どもたちの乗った客車を引いて走る。下を流れる川はそのままダム湖にそそぐ。

激レア仕様のダムとホンモノのSL。

ダムサイトにある諸元表には「中央アスファルト遮水壁型フィルダム」とあり、ロックフィルダムのコア部分にアスファルトを仕込んだものであるが、これが日本でここしかない激レアな仕様となっている。
武利ダム貯水池はニジマスが数多く生息するということであったが、ダムサイトには立入禁止の看板も立っていた。
一方、ダム湖のインレット側には、遠軽町丸瀬布森林公園「いこいの森」が広がり、オートキャンプ場もある。
森林公園内を走るSLは、かつて武利森林鉄道として活躍した雨宮製作所製18号型機関車の21号機の実機をレストアした本物ということもあって、子どもに人気があるだけにとどまらず鉄道マニアも惹きつける。
公園内に実業に携わっていた本物のSLを走らせ、鉄橋の下を流れる川もマスが棲む本物。このあたりの豪快さは北海道ならでは。
雨宮21号は正面から見ると、なるほど玩具ではない本物の蒸気機関車だが、横から見ると小さな動輪がかわいらしくて痺れる。
園内には昆虫館もあって多くの家族連れが訪れる。小さなダムでありながら道内屈指の集客力をもつ武利ダムだが、管理するのは北海道電力で発電専用。
企業管理の発電ダムで観光的にも成功しているのは、富山県の黒部ダムや群馬県の丸沼ダムなど数例である。
マークした場所は駐車場。

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日本唯一? のアスファルトコアをもつロックフィルダム。


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ダム湖


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正面から見るとなかなか勇壮だが、横から見るとあまりにもかわいらしすぎるギャップに萌える。


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駐車場と案内版。


マークした場所は駐車場。