水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,850湖

本栖湖(山梨県身延)

富士五湖。

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四度目にして、やっと本栖湖のお札富士を拝めた。
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お札に刷られた絵のモデルになった富士山ビュー。

昔の千円札や五千円札の裏には逆さ富士のデザインが施されていた。逆さ富士といえば西湖の方が有名だが、お札に描かれた逆立ち富士は、本栖湖を見おろす中ノ倉峠からのもの。
中ノ倉峠に行くには、国道300号と湖周路の分岐近くに無料駐車場と茶屋がある。公衆トイレのある小さな駐車場のわきに、登山口があるが、注意して見ないと分からない。ここから急な登山道で峠まで30分。
2016年に訪れた際は新しい展望デッキの工事中で入れなかったが、2018年夏はじっくり本栖湖の周囲を見てまわった。ただ天候がかなり不安定で富士山はまったく顔をだしてくれない。夜明け前から二時間も粘って登坂チャンスをうかがったが、またもお札の富士山ビューはお預けとなり、その年のお盆にキャンプで再訪して、やっと、やっと、本栖湖のお札富士に出会えた。

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SUPやカヤックにはうってつけ

富士五湖でいちばん深いレジャーレイクは、大噴火からの復興抜きには語れない。

標高902mにある本栖湖は富士五湖でいちばん深い天然湖沼で、120mとも130mともいわれる最深部には未知の古代生物がいてもおかしくなさそうな独特の雰囲気をたたえている。
もとは西湖、精進湖との三湖を合わせた「剗の海」(せのうみ)という巨大湖だったが、864年に起こった富士山の貞観大噴火で三つに分かれたといわれている。貞観という時代はたいへんな天然災害の年で、1000年に一度クラスの大津波が東北を襲っている。(貞観地震)
東日本大震災と同規模とされ、富士山噴火との関連性が心配されている。
ともかく諏訪湖以上の湖周20〜30kmクラスと思われる巨大湖を埋めてしまうほどの溶岩流の破壊力はいかほどだったのか、本栖湖を見ていても想像は及ばない。かつて巨大湖の恵みのもとで生活していた住民の生き残りは、変わり果てた元の古巣へと戻って生活再建をしていったというのが、「本栖湖」の湖名の由来であると現地の案内板で知った。


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湖東側から見た本栖湖。

キャンプ、ボート、釣り、登山を楽しめる。ただ魚影は薄いか。

湖周のところどころに見られるビーチには、キャンプ場があり、カヤック、釣りなどが楽しめる。対象魚は、ブラウントラウト、ヒメマス、ニジマス、ワカサギ、鯉、ふな、オイカワということだが、この湖の釣りの主役ともいえるヒメマスが禁漁期である夏期は釣り人の姿は少ない。
ヒメマスの遊漁期は春と秋の二シーズンのみとなり、年二回の解禁日を心待ちにしている釣り人は多い。
入漁料は日券800円(現場売り1000円)だが、ヒメマスのみ3,150円。
2018年の夏はレイクサイドキャンプ場を拠点に、のべ四日間滞在したが、釣りの対象魚となるような魚の確認はできなかった。水中カメラも投入したが魚の姿は捉えられなかった。
ただ、夕方、ワカサギと思われるベイトのナブラがビーチで発生。比較的大きな魚のライズも数度あった。岸近くにフィッシュイーターらしき魚の兆しを感じたのは、このときだけだった。

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岸伝いはかなり透明度が高い。数メートル沖に出ただけドン深となる。


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こじんまりとしたレイクサイドキャンプ場。
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お盆以外はすいている。

キャンプ場の人の話では、お盆以外は比較的すいており、特に平日は穴場。実際、夏だったがキャンプの下見に行った際は、ほとんど貸し切り状態だった。
それでも、お盆はさすがに混んだ。この期間だけはキャンプサイトの予約ができないので、当日の勝負となる。早朝に現地に入り、その日、チェックアウトする人たちと交渉して、場所を先約するというシステム(?)なので、営業力と行動力が問われる。
愛犬もオーケーでかなり自由な感じ。わんちゃん用の遊泳ゾーンも設けられていた。
平日は、東京から品川ナンバーの高級外車で単身、マダムがやって来ることもあるそうだ。一、二時間、愛犬を水遊びさせるや、ささっと高速道路で帰っていくのだという。


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人気の浩庵キャンプ場。



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中之倉峠の登山口と遊歩道。
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湖西側の駐車場と案内板。


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湖東側の駐車場。ほかに水辺へのアクセスがしやすい公設駐車場もある。



マークした場所は公衆トイレ駐車場。


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