水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,650湖

上水之尾用水溜池(神奈川県小田原)

水之尾水源池。

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2018年1月。7年来の馴染みとなったバスはともかく、在来魚も健在だった

山中にひっそりとたたずむ小田原用水の水源池。

江戸時代享和年間に大久保藩によって拓かれた由緒ある小田原用水の水源池。箱根へとつらなる外輪山の鬱蒼とした森の中にあり、舗装林道が通じている。

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こんな山中に単独のため池が造られたのは江戸時代のこと。高台を農地にするための用水供給が目的。現在、堰体はコンクリートで補強され、天端は歩けるようになっており、案内板と水上デッキも設置されて、ちょっとした休憩にはほどよい。
側溝ほどの洪水吐が従来の用水であろうか。これとは別にコンクリート製の排水路が増設されている。流れ出した水は分水されて、高台にある公園の池なども潤しているようだ。
通りかかる人やクルマはほとんどいない閑静な水辺である。

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(左)2011年7月(右)満水状態の2012年冬

この池を初めて訪れたのは2011年でタナゴ竿で釣り糸をたらすと、すぐにモロコが釣れた。このとき30センチほどのブラックバスも見かけ、こんな小さな池にまで・・と驚いた。25mプールよりも小さいぐらいの池である。
小型在来魚が食い尽くされるのも時間の問題と懸念し、2012年に何度かルアーやミミズを使っての捕獲を試みるも、頭のいい個体ですぐに見切られてしまった。
2013年6月ごろには姿が見えなくなったので、さすがにエサ不足で死んだものと思っていたものの、2016年5月に再び姿を確認。
初めて見てから5年。お互い年をとった。

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2016年5月。左の写真中央にバスが見える。

老獪な容貌を身につけ、こちらの姿を見てもまったく動じず、目の前で悠々と浮いている。体長は35cmぐらいで5年前とそれほど変わっていない。エサはそれほどないはずなのに病気かと思うぐらい太っていた。
2018年1月に、この池で初めて40センチほどの鯉を見かけた。池底がほとんど見えそうな池なのに、今までどこに隠れていたのか。例のバスはしばらく見かけなかったが、前よりもつやつやした感じで再び現れた。
長年、小さな池の生態系の頂点に君臨しつづけてきた自信か、それとも奢りか、すでに完全無敵の余裕をまとっていて、こちらの姿が見えても、まったくもって逃げようとせず、日なたぼっこをしたり、ときおり池を右まわりにゆったり巡回などしている。
ウッドデッキの下あたりに望遠レンズを向けると、驚いたことに小さな在来魚も健在であった。これはうれしい発見だった。

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水くみ場もある水源が50mほど西に。

2017年、池から50mほど林道を上ったところに池の水源を見つけた。何度も来ているのに一度も気づかなかった。
一般車両の閉鎖ゲートがあり、転回スペースとして広くなっている。けっこう大がかりに何かのロケをやっていたこともあったが、よくぞ、こんなマニアックなロケ地を見つけてきたものだ。
水をくめるように、ひしゃくとコップが用意されている。
水は林道の下をくぐって森側に流れ出し、池のインレットへと下っている。


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2013年6月


案内板


マークした場所は、水くみ場のある駐車スペース。


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その他の写真
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