みいこばつつみ。三井木場池。
捕鯨で財をなした儀太夫家の顕彰碑がたつ
大村湾を見おろす高台に東彼杵にあるため池群の代表格。これら江戸時代の新田開発に寄与したため池群は、捕鯨業で成功した深澤義太夫家が地域のために巨費を投じて造ったもの。
三井木場池は堂々とした威厳を感じさせる池で、全容を見渡せる道路沿いに顕彰碑とかなり大きな案内板が設けられている。
手前に棚田を従え、奥に森を控えた端正な容姿を見ていると、ほんとうにいい池だなと思う。池を造り守りつづけてきた祖先に対するリスペクトがにじみ出ている。
池の水辺に降り立つには農地を横切る必要があり、農道の入口には魚釣り禁止の看板も。
鹿ノ丸バス停前には、立派なコンクリート製の水路がある。池の水面より高い位置にあり、取水用のスロープもある。鹿ノ丸池のインレットにつながっているようだが、二つの池のインレットをつなぐ人工水路というものはちょっとめずらしい気がするので、役割が気になる。ここにも魚釣り禁止の看板がある。
マークした場所は中池沿いの駐車スペース。