水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

間瀬湖(埼玉県本庄)

まぜこ。間瀬ダム。間瀬堰堤。
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登録文化財の重厚な堰堤が堰く間瀬湖は、ため池100選、新日本百景にも選定された好釣り場。

昭和12年築造で国内初ともいわれる最古級のコンクリートダムによって堰かれた灌漑用人造湖である間瀬湖は、こじんまりとしつつも「新日本百景」「利根川百景」「全国ため池百選」にも選出された実力派水辺。
クルマも通れる堰体天端から、ざっと全体を見渡せるぐらいの規模であるが、湖面に陰影を落とす右岸の山なみにに対して、陽をいっぱいに受ける大きな山の傾斜が重畳する左岸との非対称は、午前と午後とで表情が逆転する。
あっけらかんと明るすぎるわけでもなく、かといって陰鬱なわけでもない微妙さが間瀬湖のおもしろさである。
うれしいことに釣り桟橋や貸しボートも充実しており、減水時には持参の釣り台を設置することもできる。おもな対象魚はへらぶな、ワカサギで、入漁料は400円と良心的だがリール釣りは禁止。桟橋利用は別料金。
春には300本の桜が重厚な近代土木遺産の堰体を引き立ててくれる。
堰体横の道路沿いに駐車スペース1〜2台とトイレ、案内板、へらぶな供養塔がある。釣り客は湖岸にあるボート店や桟橋管理者の駐車場の利用を。ダムファンむけには堰体下の駐車スペースが堰体に肉薄しやすく便利だろう。
間瀬ダムと呼ぶより間瀬堰堤というゆかしい名が似合う堰体は、近代土木遺産のほか有形登録文化財にも選ばれているだけに、ダムカードの発行が待ちどおしい。

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近代土木遺産に選定された堰体。堰体横に駐車スペースとトイレ、案内板もある。
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堰体下側にも駐車スペースとあずまやがあり、ダムファン向け。
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堰体下。古い管理橋も堰体と同時に設計された。


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減水時の間瀬湖(2013年8月)


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釣り桟橋とへらぶな供養碑


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堰体天端はクルマも通れる。


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案内板


マークした場所は堰体横のトイレつき駐車場。