お鷹の道。
首都に保全された名水百選の湧水池。
かつては国分寺崖線(こくぶんじがいせん)に沿って多数の湧き水が地域を潤していたが、都市化によって埋め立てられたり枯渇するなどして、往時の姿をしのばせる貴重な場所として真姿の池周辺の湧水と水路が保全された。
都内の市街地では唯一の名水百選に選定された池だけあって、その水は目を疑うほど透き通っていた。
「真姿」という池名は、玉造小町という平安時代の絶世美女にまつわる伝説にちなむ。下の写真は、小町が願掛け行脚の末にたどり着いた武蔵国分寺の跡地。真姿の池から歩いていける。
同寺で会った不思議な子どもからのアドバイスどおりに、近くにある池で身を清めたところ病が快癒し、もとの美しさをとりもどしたという小町の伝説から、「真姿の池」の名がついたそうだ。現在は弁財天が祀られている。
池周辺はやや狭い生活道。真姿の池への入口近くにコインパーキングがあるのでマイカー利用の場合はそこを利用するしかなさそうだ。
アプローチ路は徒歩90mほど。わきに小さな水路があり、澄明な水が流れていて、農産物直売所では野菜が冷やされていた。