東海道五十三次の52番目の宿場町、草津。
その景勝地として、近くにある萩の玉川(野路の玉川)とならび旅人に愛されたのが弁天池。歌川広重の『東海道五十三次』よりも早くに出版された江戸庶民のガイドブック『東海道名所図会』には、野路(のち)の玉川とともに弁天池が描かれている。
萩の玉川は古来から歌にも詠まれているので湧水と思われるが、弁天池は江戸時代に造られた農業用の溜め池だろう。現在も取水設備が確認できた。
遊歩道あり。釣り禁止。
取水用の斜樋を開閉するスピンドルハンドルですね。
奥側にある渡り板の先にあるのは、水抜きなどに使う底樋ゲートの操作ハンドル。位置からすると、それほど深い池ではなさそう。
一般的に底樋の設備が沖の方にあるほど深いことが想像できます。