前掲の「金刀比羅宮の池(仮称)」で土産物店が並ぶ参道から本宮までを紹介したので、ここでは本宮から奥社までを。
本宮から先の参道は、目に見えて観光客が少なくなり、空気がしんと変わった。
奥社まで行くと1368段の石段すべてを踏みしめることになるが、石段ばかりというわけではなく、よく整備されたハイキングコースのようなところもあり、霊験もあってか足取りもさっきよりは軽く感じる。
本宮からは上に上に登っていくという先入観が強かったが、実際には上の図絵のように象頭山の奥へと進んでいく感じで、思ったより勾配に悩まされることもなかった。
本宮から30分ほど、白峰社を過ぎて到達した奥社は急峻な岩肌を削り取ってわずかに平らにしたような岩棚のようなところで、奥社らしい厳かさがある。
讃岐平野の眺望も素晴らしい。
社殿は朱に塗られ、丸に「金」の提灯が二つ下がっている。そういえば本宮の「金」提灯は地元銀行と酒蔵が寄贈していた。琴平の門前町には銘酒「金陵」を醸す蔵もある。宿で供されるのも金陵。コンビニにも置いている。
参道の帰路、大門から園地の方へと進んだ。散策路だが少し迷路のようになっていて分かりにくかったが、鏡池に出ることができた。
円形で中央に島をもつ不思議な池である。もうちょっとがんばれば、岐阜で有名になったモネの池のようになりそう。なぜか同行していた母が数珠を出し、鈴を振りはじめた。
二尾の鯉が身を寄せ合うように並んでいたが、これもまた不思議な雰囲気。このあと変なルートをとったせいか、酒蔵の裏手に出た。
案内板。
マークした場所は鏡池。