にごり池自然公園という池名を冠した公園となっている。工場と店舗、住宅地に囲まれた池ではあるが、親水ゾーンこそないものの、池とのあいだには転落防止用の最低限のガードレールだけなので、親しみやすさにおいて、がんばっていると思う。
コンクリート垂直護岸もあるし、堅牢なフェンスが設けられてもおかしくない立地。
一方、洪水吐近くには自然護岸も残され、堤に桜が植えられている。石造りの水神も浮かぶ。歴史ある池だったのだろう。
千本の桜がありローカルメジャーな花見スポット。夜桜ライトアップも。
都市化が進んだ地域では、現役を引退した農業用溜め池のセカンドライフとして、親水機能を担う公園として地域住民の憩いの場となるお仕事につく池もあります。
下写真の奥側には、こんもりした大樹をのせた自然護岸と、けこう高さのあるコンクリート垂直護岸が隣あっているのが見えます。
コンクリート部分は道路造成の際に池を埋め立てたものと思われますが、一方で自然護岸の部分もよく残してくれたなと感心しました。あの立派な大樹を伐るにしのびなかったのでしょうか。あるいは祟りを怖れたのか。池によって、いろいろな事情があったりします。
マークした場所は駐車場。