水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

氷池(広島県呉)

こおりいけ。野呂山。
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とびしま海道を見おろす毛呂山の山上湖。

サイクリストの聖地として不同の地位にある瀬戸内しまなみ海道。島々をつなぐ高速道路橋の下を、自転車と原付は50円、100円という低料金で渡りつなぎ、尾道から四国の今治を結ぶルートだ。
じつはこの近くにはもうひとつ、しまなみ海道に対抗するかのように東西に島々をつなぐ安芸灘とびしま海道というルートがある。
最初の安芸灘大橋こそ有料だが、そこから大小七つの島に架けられた橋々は無料で通行でき、どん詰まりの岡村島からは渡船で四国の今治に渡る選択肢もある。
このとびしま海道の玄関口にあたる川尻の町からは、海道とは反対側にさざなみスカイラインという素晴らしい山岳路がある。海道がサイクリストの夢ロードとすれば、スカイラインはライダー天国。元気に走るローリングライダーに道を譲りながら、ゆっくり毛呂山頂をめざす。
途中、鉢巻山展望台では、とびしま海道の絶景が広がっていた。

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「氷池」は普通名詞にも。

さざなみスカイラインを上りつめると、八本の道が放射状に広がるロータリーのような交差点に出た。ここに駐車場とトイレもある。
ロータリー交差点をぐるりとまわって野呂山山頂のかたわらを通りすぎていくと、まもなく氷池の大きな駐車場にでた。
ここでは「こおりいけ」という固有名詞になっているが、「氷池」は「ひいけ」と読んで氷を切り出す場所としての普通名詞もある。
この「こおりいけ」は電気冷蔵庫が普及する前は実際に「ひいけ」として活躍していたそうだ。
この日、中国地方は50年に一度の大寒波に見舞われていたこともあり、温暖な瀬戸内に逃げ込んだつもりだったが、氷池ではさすがに雪が舞っていた。

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アートのような湖面。
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氷池の全景。
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池畔にそびえる落羽生(らくうしょう)の木。
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氷池の池畔にはビジターセンターも。
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駐車場と案内板。
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鉢巻山展望台から川尻の町と安芸灘をのぞむ。
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マークした場所は駐車場。