昭和池（京都府亀岡）

このおどろおどろしい看板を見に来たようなもの。

亀岡の野池群のひとつ。
市街地の野池群からは離れ、西部の山間地帯にぽつんとたたずむ。土盛りのアースダムではあるが堤高は30m近くあり、かなりのもの。
アプローチは国道からダートの枝道に分岐して1km弱なのでハードなわけではないが、周辺の国道に駐車スペースがないこと、そこそこ交通量があることなどで二度、アプローチに失敗してきた。
三度目となる今回は、早朝に満を持して、といっても、釣り禁止・立入禁止措置の池であることは事前に分かっていたので、釣り具も持たずに手ぶらでモンキーにて突入。
やっと対面できた昭和池は、亀岡野池群を代表する水辺といわざるをえない濃厚な池面（いけづら）ながら、怨念さえ感じさせるおどろおどろしい釣り禁止看板の方に圧倒されてしまった。やはり手書きの大書きはすさまじい威嚇力である。せっかくたどり着いたにもかかわらず、ゲートを越えて奥に進む気がわかず、インレット側を見ただけで撤収した。ほんとうは立派なアースダムの堰体も見たかったのだが、若いころとちがって無理をしなくなった。刹那の直感に従うのみである。
1.5km北の国道沿いにも同名の昭和池がある。そちらも当然のように立入禁止。

インレット側。濃密な空気と静寂。

立入禁止ゲート。

亀岡の野池マップ

マークした場所はゲート。