水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,000湖

鏡ヶ沼(福島県南会津)

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サンショウウオ、モリアオガエルが棲む、峰峰の交差点。

南北にのびる那須甲子の頂稜ラインと、東西に腕を広げる大倉山・大峠の分水嶺とが交差したところに、まるで天狗の庭のような草原を従えた鏡ヶ沼がたたずむ。上空から見ると、ぽっかりと魔女の瞳のように青い。

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火山活動に由来する爆裂火口湖で、その峰のつらなりを少し南下すれば、今なお荒々しい岩肌を露わにしている那須岳がある。
沼名の由来は、池の形が手鏡のような形状であったからとか、鏡のような湖面の美しさからとられたともいわれる。
上側が丸く下側が方形で、前方後円墳をさかさまに見たような形状は、そう見ようと思えば手鏡に見えなくもない。この形状は大峠の稜線にある古道から見おろした際にみとめられる。現在では鏡ヶ沼展望所が設けられているが、池畔からだと、もうひとがんばりして山登りが必要。

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上空から見ると青々とした瞳のような湖面が、池畔に立つと、高い透明度のために赤土の底が透ける手前は赤っぽく、奥は木々の若葉を映し緑が深い。

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サンショウウオ、モリアオガエルが生息し、数種類の大蛇伝説が残る。
蛙に導かれ沼に来た男が沼の上に立つ美女をみとめるが、蛙たちがぞろぞろと後ろの木に登りだしたのを見て、これをあやしみ発砲。美女はその本性、沼の主の大蛇の姿を現したという。
また、大蛇にとりつかれた娘の話も現地の案内板に記されていた。

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鏡ヶ沼に行くためには、観音沼経由で林道を奥へと進むが途中から道は未舗装となり、やや荒れてくる。クルマ止めのあるどん詰まりには駐車スペースがあり、登山客のクルマが並ぶ。

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ここからは徒歩で石畳も残る大峠への旧道を南下していくと、1kmほどで鏡ヶ沼経由の須立山登山道の分岐。ここから鏡沼に向かって沢伝いの高度を上げ、徒歩40分ほどで池畔に。ガレた枯沢を登るところもあるので、しっかり山登りの服装、シューズがほしい。人の少ないときは熊にも注意。
拠点としては、手前の観音沼に大きな駐車場とトイレもあるし、国道沿いには道の駅もあり便利。

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マークした場所は登山口駐車スペース。

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