地獄谷新池は春日大社を横目に、旧柳生街道の峠へと向かう滝坂の道を徒歩で行く。石畳もあり古い街道を感じさせる。
途中、夕日観音、朝日観音を経て一時間ほど歩くと池の下にある首切地蔵前の休憩所に出た。
そこからもう少し上り坂を進むと、堰体らしき土盛りの壁を駆け上がる急坂を経て、ようやく池が姿を現してくれた。
池ばたにベンチがあったので、ひと休み。
堤にはコンクリート製の洪水吐もあるので、ため池のようであるが、池の水が深山を抜けて下り落ちる先は古都の市街地が広がり農地は見あたらないし、何の目的で造られた池なのだろう。地獄谷新池というぐらいだから、もっと古いオリジナルの地獄谷池もどこかにあるのかもしれない。
とにかく歩いて行くしかないので、少し気合がいる水辺である。おまけに登山口周辺にも駐車スペースなどはないし、途中から登山道になるので自転車を山中に乗り捨てていくしかなかった。
有料道路の奈良奥山ドライブウェイからの方が距離的には近いが、アプローチ路の状況や駐車場の有無は分からない。
周辺の春日山原始林は国の天然記念物。