水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,150湖

磯野池(神奈川県大磯)

いそのいけ。磯の池。
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2017年2月撮影。

ついに地図に記載された、かつての隠れ楽園。

大磯の野池群の筆頭格ながら、かつては会員制の閉鎖的な池として一般には存在が謎めいていた磯野池。
もう10年前になろうか。地図を見ながらオートバイであてもなく探索していたときに、たまたまこの池にたどり着いたときの感動は今なお鮮やかだ。暑い日だったが、まるでドームのように池を取り囲む山林が陽射しと風を遮り、水面はさざ波もなく、ときおり釣り人と魚が立てる音が響くばかり。
冬は冬で頭上の梢をごうごうと揺らして木枯らしが吹いていても、水面は静か。ぽっかり切り取られたような空が青い。

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町の観光課も注目?

磯野池は丘陵を縫う1.5車線の道から分岐するガレた山道を少し上った先にある。すっぽりと覆われるように森林に囲まれた池に釣り人が竿を並べる光景は、まさに隠れた楽園の様相だ。かつては「磯の池」という字をあてた例が一般的だったように思うが、最近、Googleマップでも「磯野池」として明記されるようになった。

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(2014年2月撮影)

2011年に釣りをしている人に訊ねてみたところ、へらぶなの放流もなされており、会員制は解除されたものの時期によっては放流資金への協力を求められることもあるとのことだった。
コンクリート護岸の堰体部には水位の変化に対応する移動式の釣り台が数基置かれているほか、10人ほど入れそうな釣り桟橋、数人程度の小ぶりな釣り台が設置されており、よく手入れされている。対岸側にも釣り台があるがそちらは朽ちている。

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その後、大磯町観光経済課が作った看板が立てられたことからしても、ある程度、観光要素として考えられているようだ。とはいっても池へ登る未舗装のアプローチ路は雨が降ればどろどろ、冬期は凍結し、入口には目印や看板はなく、注意していないと見落としてしまう。
堰体下に数台の駐車スペースがあるが、平日でも常連釣り師のクルマで埋まることが多く、オートバイ専用駐輪場所には、へらぶな釣り仕様のカブが並ぶ。



(2011年12月撮影)


2017年2月。温暖な大磯でも、このところの冷え込みでアプローチ路はさすがに凍結。
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2013年の6月には著しい減水が見られた。雨後は強く濁る。
へらぶな師は堰堤に移動式釣り台を使い、かたまって釣りをしていた。食いが渋いといいつつ、5分ごとに誰かが竿を絞るといった具合だった。
ギルは多いが、見えバスは25cm程度の小バスを1尾確認できた程度。
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2013年、イノシシ注意の看板が立った。
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現役の溜め池である証。取水するための斜樋もしっかり手入れされている。
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