水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

幌新ダム(北海道沼田)

ほろしんだむ。
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秋の北海道の農業用ダムを見て、毎度、感心するのは、そのみごとな水の抜けっぷりである。毎秋に抜くだけあって、抜け慣れているというか、じつにきれいに抜ける。
底を見せた貯水池で目をひくのは、そそり立つ取水塔。これも北海道の農業用ダムではおなじみの光景だ。
なだらかな地形とあわせ、岸に生えている草の状態を見ると水を満々に貯めることはあまりないようだ。取水塔の高さからすれば満水にすれば湖面の面積も倍ぐらいにはなりそうなものだが、洪水対策機能も兼ねているのかもしれない。そもそも必要な湛水量は面積で稼げてしまうということか。

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幌新ダムはアースダムの堰体から下流側にかけてグランドゴルフ場にもなっていることもあって緑が美しい。ほたるの里でもある。
ダム直下にはオートキャンプ場が広がり、日帰り温泉や沼田町化石体験館もある。
ダム左岸側に古い鉄橋がかかっていた。廃線マニアなら見逃さないだろうが、これは炭鉱鉄道のなごり。赤い鉄橋が景観のアクセントになっている。

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堰体と洪水吐


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日帰り温泉と案内板


マークした場所は日帰り温泉。