やすむろだむ。本宮湖。
へらぶなもブラックバスも50上を狙え、コアなファンも。
兵庫県西部の赤穂郡上郡町にある人造湖。
上郡町には町内だけで400もの溜め池があるが、鳳宮池など『忠臣蔵』の浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が命じて造らせた由緒ある池もある。
安室ダムには本宮湖(ほんぐうこ)という名が付けられており、現地の案内板にその由来が記されていた。
それによれば、浅野内匠頭や人柱伝説もからめつつ地域の一番池として三百年以上も尊崇されてきた鳳宮池(ほうぐういけ・異字に「本宮池(ほんぐういけ)」)にあやかって、新たにできたダム湖に「本宮湖」の名を付したということである。
ところが「ダム便覧」に「鳳宮池(本宮池)がダム建設で水没して本宮湖ができた」といった内容の記述があり、それに引きずられてか、同趣旨の内容を記載したページが多く、少々、混乱した。
というのも安室ダムのわずか1km北の、異なる沢筋に、そもそもの鳳宮池が現存している。
いまいちど案内板をよく読み返してみると、「安室ダムは、この伝説を秘めた池(※鳳宮池のこと・筆者注)の近隣に建設され・・」と書いてある。つまり、鳳宮池こと本宮池と、本宮湖はまったくの別モノということ。
安室ダムは県営の多目的ダムで、湖岸沿いには複数の駐車場や駐車スペースが設けられており、親水護岸も見られた。インレット側には水辺公園もあり、なかなかオープンな感じ。また、へらぶな、ブラックバスともに大きく成長する秘密でもあるのか、良型がよく出ており熱心な安室ファンを抱える。
ダムは堰体側およびインレット側のどちらからもアクセスが容易であり、ダムまわりは1.5車線路だが2車線路がダム近くまでつづいている。マークした場所がファミリー公園駐車場。
ダム管理所には管理人が常駐していないため、ダムカードは返信用封筒を投函する方式となっている。
マークした場所は親水護岸、キャンプ場横の駐車場。