水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,600湖

鳳宮池(兵庫県上郡)

ほうぐういけ。本宮池。

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二車線道路沿いに池畔に入れるポイントがある。

「忠臣蔵」の悲劇の藩主・浅野内匠頭と、三人の人柱の悲話。

水の郷百選」にも選ばれ、400もの溜め池を有する上郡の野池群の代表格。
江戸時代にこの池の築造を命じたのは、「忠臣蔵」の赤穂藩主・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)。しかし、なだらかな山体がうねるようにつづく地形のため、溜め池の築造に適した地がなかなか見つからず、七つの谷が合流するこの場所に小さな天然池があるのを見つけて、ここに堰を築けば立派な貯水池ができると考えた。
しかし難工事をきわめ、いくたびも建設中の堰が流出。ついには12歳になる庄屋の娘を人柱に立てることになるが、その当日、白装束の娘に思わず寄り添った祖父母もいっしょに埋めたという悲話が残る。
人柱を立てるのは表向きは神仏や物の怪的な池の主に対してであるが、それとは別に、人柱の犠牲が挫けそうになっている村人の意思を強固にまとめあげ、後には退けぬ不屈の覚悟をもうみだし難工事を突破させる現実的な側面もあったのではないかと思った。そのぐらい悲しい話だった。
現在、池にはまっすぐな二車線道路がインレットのひとつを分断して貫かれておりアクセス性はよい。堰体側には石碑もあるようだが、アプローチ方法が分からなかった。
ブラックバス釣りでも知られる場所で、二車線道路沿いに陸っぱりできる場所もある。
池は七つの谷が集まる場所という伝説のとおり、六つのインレットと吐き出し側の七つの谷が地図でも確認できる。

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鳳宮池をパノラマ的に。左側は二車線道路沿いの護岸。
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