ひやまだむ。
県営の重力式コンクリートダム。かなり年季が入っているなあと思ったら、私よりひとつ年下だった。中学生のときから池めぐりを始めたが、気がつけばこんな歳。錆を浮かべた水色の丸い欄干に哀愁がある。
わずかにさざ波立った貯水池の水は、抹茶ラテのようなウグイス色で味わい深い。
堰体の天端上を奥まで歩いてみると、人間なら青年期といった感じのブラックバスが見えた。スピナーベイトをそうっと目先に通したら、すっ飛んで逃げていった。そこまで逃げるかというぐらいの逃げ方だった。
道の駅から県道で2kmほどの距離であるが、道は狭くクルマだと少し気合がいる。