水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

稗畑沼(山形県天童)

ひえはたぬま。

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モリアオガエル生息地の稗畑沼。留山川ダムとは直線距離で500mほどしか離れていないが、アプローチルートはまったく別となる

留山川ダムに行った際に、アプローチ路入口駐車スペースにあった田麦野集落の案内板に、モリアオガエルも生息する地域の大切な池として紹介されていた。
かつては狸野村と呼ばれていた田麦野という美しい里の名に誘われて稗畑池に行ってみることにした。場あたり的に予定になかった池に足を向けるときのわくわくした心持ちは何ものにも替えがたい。
交流館はもとは小学校だった建物。狸との関わりが深く、人身御供の伝説も残る。池のことも詳しい人はいるだろう。
天然の池を想像していたが堤をもつ溜め池だった。狸の里を潤してきたのだろう。取水設備などは確認できなかったが、かなり減水していた。
似た名の池として稗畑池(稗畑上池・稗畑下池)という二段の池が北九州市の南小倉区にもある。
交流館にも案内マップ看板があったが、稗畑池へのアプローチ路はちょっと分かりにくかったので、行程を以下にくわしく記す。
遊歩道はよく整備されており軽装でも大丈夫。徒歩10分ほど。

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留山川ダムのアプローチ路入口にあった案内マップ。稗畑沼のことは、この案内板のおかげで偶然知った


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交流館。元は小学校校舎。案内板に稗畑沼へのルートが記されている


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交流館にクルマを駐車し、いったん道に出る。西に歩くとグラウンド脇に、こんな小径がある。秋葉山方面へと進む


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高台の墓場を左手に折れて秋葉山の方へ。まもなく分岐。ここを右へ行くと池。立派な枝ぶりの「かさ松」が目印
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道の先のくぼ地にあやしく水面が光る。稗畑沼だ


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天然の池かと思っていたが、けっこうな高さの堤が。溜め池のようである。堰体が高ければ、小さい池でもドン深となる。


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案内板


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マークした場所は遊歩道入口にある交流館駐車場。南西側にGoogleマップ上でも記載されている池が稗畑沼。