水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

白鳥沼(群馬県前橋)

f:id:cippillo:20190126082209j:plain

周長200mに満たない小さな農業用溜め池であるが、赤城南麓の野池群では数少ない準公認の野釣り場。
コンクリートブロック緩傾斜の堰体ではへらぶな釣り師、池のインレット側に設けられたデッキではバサーの姿も。ヨシノボリも生息。
白鳥が一羽、降り立っただけでも圧を感じてしまうほど小さな池であるが、江戸寛政期の築造以降、地域にとっては重要な農業用水源として大切にされてきた。白鳥はハクチョウではなく地名であろうか。
関東大震災以降、流入する水の量が減って池下側の滝も枯れ、水源の確保に苦労したとの話も聞く。インレット側には井戸もあり現役で活用されている。
アプローチ路入口には駐車スペースとクルマ止めがあり、150mほど坂を歩いて上る。駐車できる台数も少ないので農業従事者の邪魔にならぬよう、先行車で埋まっているときは無理な駐車をしないよう配慮したい。駐車スペースでは車上荒らしに注意とのこと。
先人の労苦と努力をしのびつつ水辺にたわむれることができる貴重な池として、たいせつにしていきたい。

f:id:cippillo:20190126082210j:plain
f:id:cippillo:20190126082208j:plain


マークした場所は駐車スペース。