天沼弁天池公園
天沼弁天池公園は杉並区が管理する公園。天沼は現在は一帯の地名となっているが、もともとは公園敷地の南広場あたりに桃園川の水源となっている湧水の池があって、これが天沼と呼ばれていたようだ。
杉並区のホームページによると往時の沼は直径35mほどの円形で、直径4〜5メートルの中の島を持ち、弁天様が祀られていた。大正時代ごろまでは日照りがつづくと雨乞いの神事なども行われていたそうだ。
よって天沼=弁天池と考えてよさそうだが、池の歴史を後世に伝えるのに「天沼弁天池」を公園名に冠したのはよかったと思う。現在の池は公園池として再建されたものだろう。人工渓流と人工滝の二つの流れ込み、ヨシの生えた島と、石灯籠をのせた弁天島レプリカのあるヒョウタン形の池となっている。
郷土博物館分館、トイレ、図書館分館もあり、夏祭りの会場にもなっている。
特筆すべきは公園の地下に10トンクラスの地下池が二基埋設されており、都市の防災機能をもった新しい池の姿といえる。