水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,700湖

杉池(新潟県佐渡)

赤玉杉池。
f:id:cippillo:20180907084611j:plain

テレビ番組『まんが日本昔ばなし』の「宝しゃもじ」(No.1295)は、白馬の助けを借りて互いの棲みかである黒池と青池を行き来し逢瀬する雄蛇と雌蛇を偶然、見てしまったことから話ははじまる。
アニメでは逢瀬の場は黒池ということになっているが、この話の原話となっている佐渡の民話では、雄蛇が棲むのは太郎左衛門池で、逢瀬の場所がここ杉池となっている。
アニメで登場するのは若い夫婦だが原話では老夫婦で、夫の名は次郎右衛門。雄蛇の棲む太郎左衛門池とは、太郎vs次郎、左vs右の対照構造があり、池は架空の名とも考えられるが、2.5kmほど西に「黒滝」は現存するが、ここが黒池のモデルなのかは分からない。

f:id:cippillo:20180905131254j:plainf:id:cippillo:20180905131257j:plain
園内の二つの案内板。いずれの地図のにも上の方に小さく「杉池」が記載されているが大きな二つの池の方に目を奪われて見落としやすい。

杉池は正確には、オリジナルの天然沼沢の杉池を指す場合と、人工貯水池であるひょうたん池を含めての広義の杉池の二つの解釈があり、ひょうたん池の方に目を奪われて、その奥にあるオリジナルの杉池には気づかないまま帰ってきてしまうという大失敗をしてしまった。
Googleの航空写真を見ても木々が深く位置の特定はできなかったが、園地の入口から10〜15分ほど歩いた杉池大明神の境内か辺縁の木立ちの中にあるらしく、池畔には根曲がりの杉の御神木が立ちミズバショウがその足もとを埋めている。
湧水を水源とする天然湖沼と思われるが、現在の姿からすると雌雄の大蛇が逢瀬するほどの広さと深さはなさそうだ。
杉池大明神では龍神(大蛇)こと水神が祀られており、上記の民話との関連を想起させる。毎年6月にはここで赤玉杉池祭りという神事が開かれ、鬼舞いや鹿踊りの奉納は百年以上の歴史をもち、佐渡市の無形民俗文化財に指定されている
また一帯の森は「杉池広葉樹林」として県の天然記念物に指定。
祭りが行われる6月か、ミズバショウの咲く4月に再訪したい。

youtu.be
bunbun.hatenablog.com
bunbun.hatenablog.com
bunbun.hatenablog.com


マークした場所は駐車場。